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新センター試験、国立大学協会が指摘する問題点

6/14(水) 21:15配信

リセマム

 国立大学協会は6月14日、5月16日に文部科学省が公表した「高大接続改革の進捗状況について」に含まれる「大学入学共通テスト実施方針(案)」および「平成33年度大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告(案)」に関する意見を公開した。

国立大学協会 「高大接続改革の進捗状況について」に対する意見について(原文の一部)

 文部科学省が公開した資料「高大接続改革の進捗状況について」は、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」や現行の大学入試センター試験に代わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」などに係る課題の検討状況をまとめたもの。大学入学希望者学力評価テスト(仮称/大学入学共通テスト)については、5教科7科目の試験教科・科目のうち国語および数学に記述式試験を導入することや、英語の4技能「聞く」「話す」「読む」「書く」をはかるために民間の資格・検定試験を活用する案が盛り込まれている。

 国立大学協会によると、そもそも大学入学共通テストの制度設計は「従来の大学入試センター試験の果たしてきた役割・実績の基盤の上に、『学力の3要素』を5教科7科目の中でより適切に測るべく改善」し、「高大接続改革の実質化に貢献することを基本とすべき」である。よって、新たに導入される記述式試験や英語4技能試験については適切かつ有効な導入の確固たる見通しや説明が必要だとしている。

 特に、記述式試験の導入は、各大学の入学者選抜において具体的にどのように活用するかの検討が必要だという。そのためには、より多くのモデル問題例と明確な採点基準、採点の質や公正性担保の具体的方法などについて、その方法を早期に示すよう求めた。

 英語の4技能試験については、民間試験を「活用」するのとセンター試験(共通テスト)の「代替とする」ことには大きな隔たりがあることを指摘。大学入学共通テストの作問主体が、現行の大学入試センターでなくなる点も踏まえると、民間試験の活用については十分な説明がなされていないとしている。よって、国立大学協会は「現時点で共通テストの英語試験の廃止の可否を判断することは拙速と言わざるを得ない」と批評。認定の基準や方法、学習指導要領と整合性、受験機会の公平性担保や受験生の経済的負担軽減などの具体的方法、さらにさまざまな認定試験の結果をいかに公平に評価するのか、その対照方法について明確な指針を示すよう求めている。

 このほか、国立大学協会はAO入試や推薦入試、今後のスケジュールについても意見している。全文は、国立大学協会のWebサイトで確認できる。

《リセマム 佐藤亜希》

最終更新:6/14(水) 21:15
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