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来春センバツから導入タイブレーク 延長13回以降無死一、二塁から有力

6/14(水) 5:35配信

スポニチアネックス

 日本高野連は13日、大阪市内で技術・振興委員会を開き、試合の早期決着を促すタイブレーク方式を来春のセンバツから導入する方向で意見がまとまった。今後は審判規則委員会などで議論を深め、11月下旬の理事会で最終決定する。

 今春の選抜大会では、春夏通じて初めて1大会で2試合が延長15回引き分け再試合となった。日本高野連は5月に各都道府県連盟に対し、タイブレーク制導入に関するアンケートを実施。47連盟のうち38連盟がおおむね賛成の立場で、7連盟が回答なし、2連盟が時期尚早との意見だった。

 技術・振興委員会ではアンケート結果を踏まえ、高校、大学などの監督経験者ら11人が議論を交わした。竹中雅彦事務局長は「導入はやむを得ないという意見が大勢を占めた」と説明。「本心は最後まで試合をやらせてあげたいが、野球のルールは時代とともに変わってきている。歴史的な状況を見ても今が動くべき時ではないか」と続けた。

 今後はタイブレークを始めるイニングなどについて議論されるが、現状では延長13回以降の攻撃を無死一、二塁から開始することが有力だ。過去5年のセンバツや選手権大会における延長戦は12回決着が8割を占めている。この統計も踏まえた延長13回からの導入で、無死一、二塁は国際大会の流れもくんだもの。今年3月のWBCや、9月にカナダで開催されるU―18W杯も無死一、二塁から実施される。打順については、「試合の流れを切らず、そのまま入りやすい」(竹中事務局長)という継続打順が濃厚だ。

 ▼明徳義塾・馬淵史郎監督 タイブレークで人為的に勝敗を決めるのはどうなのかなと思っていたが、健康面や日程を考えると時代の流れでやむを得ないのでは。変化の連続で高校野球の伝統、歴史ができている。

 ▼タイブレーク 早期決着を目指して、野球やソフトボールでは延長戦で人為的に走者を置く特別ルール。高校野球では春季地区大会のほか、明治神宮大会や国体などで導入されている。春季地区大会の場合、延長13回以降の攻撃を無死一、二塁から開始するのが一般的。国際大会では08年北京五輪のほか、WBCでも09年の第2回大会から採用された。

 ≪引き分け再試合は8試合≫高野連は選手の健康管理策として、00年センバツから延長引き分け再試合の規定を18回から15回に変更。それ以降で延長13回以上戦った試合は、センバツが8度、夏の選手権が7度ある。そのうち引き分け再試合になったのは、斎藤(現日本ハム)と田中(現ヤンキース)が投げ合った06年夏の決勝・早実―駒大苫小牧など8試合。