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懐かしの音色、拝観者に人気 古寺にリードオルガン

6/14(水) 8:22配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 平安時代に創建された浜松市北区細江町の長楽寺で、リードオルガンの演奏が拝観者の人気を集めている。故障して個人宅に数十年間眠っていたオルガンを譲り受け、寺の管理を手伝うボランティアが修復した。長年住職が不在だった寺を盛り上げようと、住み込みで運営する尼僧の吉田真誉さん(49)は「新しい魅力ができた」と喜ぶ。

 オルガンはヤマハ製で、昭和初期に作られたとみられる。市楽器博物館によると、明治から昭和にかけて学校の音楽教育で広く使われていたが、現在国内での生産は終了しているという。

 オルガンを寄贈したのは同市東区の鈴木ときよさん(84)。戦時中に親戚からもらった品で、数十年前に故障してから自宅の倉庫にしまっていた。鈴木さん家族の知人で、寺のボランティア吉武寛さん(66)=同市北区細江町=が昨年、倉庫の片付けを手伝っていた際にオルガンを発見。寺の活性化に活用しようと鈴木さんから譲り受け、自動車修理業の経験を生かし直した。

 高齢の拝観者から特に好評で、寺の案内がてら吉田さんが弾くと、懐かしい音色に思わず歌い出す人もいるという。吉田さんは「長らく人前に出ることのなかったオルガンも喜んでいるはず。心地よい音色を楽しみに来てほしい」と話した。



 ■オルガニスト迎え演奏会 18日

 浜松市北区細江町の長楽寺で18日午後2時から、オルガニスト早島万紀子さんらによる演奏会が開かれる。クラシックやシャンソンを演奏するほか、来場者と一緒に歌える合唱曲も披露する。

 参加費1000円。問い合わせは同寺<電053(522)0478>へ。

静岡新聞社