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『スーパーマリオ オデッセイ』開発者プレゼン&試遊会でわかった、驚きと遊びの詰まった新たなマリオの姿を詳細リポート!【E3 2017】

6/14(水) 2:32配信

ファミ通.com

文・取材:編集部 世界三大三代川

●今度のマリオは、帽子をかぶせて敵や物をキャプチャー!
 現地時間2017年6月13日から15日にかけて、アメリカ・ロサンゼルスにて行われるE3世界最大級のゲームの見本市、E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)。任天堂は、2017年10月27日発売予定のNintendo Switch(以下、ニンテンドースイッチ)用ソフト『スーパーマリオ オデッセイ』のプレゼンテーション&試遊会を行った。プレゼンテーションには、歴代3D『スーパーマリオ』シリーズを手掛け、『スーパーマリオ オデッセイ』でプロデューサーを務める小泉歓晃氏と、『スーパーマリオ オデッセイ』ディレクターの元倉健太氏が登場。約15年ぶりとなる箱庭探索型『スーパーマリオ』(詳細は後述)の新作を紹介した。すでに公開された“Nintendo Spotlight”の映像を観るだけでも、いろいろと新しく生まれ変わった点が伝わるだろうが、試遊をしてわかったこと、プレゼンでわかったことを交え、さらに遊びを詰め込んだ、新たな『スーパーマリオ』の姿をお届けしよう。

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 まずは、今回の発表に触れる前に、『スーパーマリオ オデッセイ』の概要を軽くご紹介。『スーパーマリオ オデッセイ』は、ニンテンドウ 64の『スーパーマリオ64』、ニンテンドー ゲームキューブの『スーパーマリオサンシャイン』以来、約15年ぶりとなる箱庭探索型の3Dアクション。その後も、『スーパーマリオギャラクシー』、『スーパーマリオ 3Dランド』&『スーパーマリオ 3Dワールド』など、3Dの『スーパーマリオ』シリーズは発売されてきたが、いずれもゴールやスターを目指すコースクリアー型で(『スーパーマリオギャラクシー』シリーズは、ある程度自由に探索できたが)、世界を自由に探索できる3D『スーパーマリオ』の新作はかなり久しぶりというわけだ。また、新要素としては目のついた帽子、現実世界をモチーフにしたようなステージなどいろいろなものがあるが、それらの詳細は、下記のリポートをご覧いただきたい。

 まずは、小泉氏から『スーパーマリオ オデッセイ』のテーマから語られる。「今回のテーマは、“驚きを探す、大いなる旅”です」(小泉氏)。旅の目的は、いつも通り(?)、さらわれたピーチ姫をクッパから取り戻すことだが、今回のクッパはかなり本気のようで、ピーチ姫との結婚式を挙げようとしているという。マリオは、そんなクッパの結婚式を止めるため、キノコ王国を飛び出して、遠くの国々を巡る旅に出発。その旅先では、これまでに『スーパーマリオ』シリーズでは見たことのないものがたくさん登場するのだそうだ。しかし、その見たことのないものについて、小泉氏は「私たちにはどこかで見たことのあるものですけどね」と語り、「初めて海外に行ったときのことを思い出してください。その国の風景や文化の違いにワクワクして、驚きを感じたことはありませんか? 初めて目にした街並、初めて手にした異国のコイン、旅先の人との出会い。そういった旅の驚きを『スーパーマリオ オデッセイ』では体験できます。また、旅はゲームの中だけではありません。ニンテンドースイッチを片手に実際に旅に出てみましょう。旅先でも『スーパーマリオ オデッセイ』の続きは遊べます」と続けた。

 また、「そもそも『スーパーマリオ』シリーズを作るときには、誰にでもわかりやすく伝わるゲームデザインを心掛けていて、触るとダメージを受けるものは痛そうなトゲトゲした見た目に、獲得するといいことがあるもの(パワーアップアイテムやコインなど)は、誰もが欲しくなるキラキラしたものにして、世界中の誰もがひと目見て理解して、安心して遊べるものを目指している」と小泉氏。それを、小泉氏ら開発スタッフは“共感”と呼ぶそうだ。『スーパーマリオ』シリーズをプレイしたことがある人なら、「なるほど」と納得できるだろう。だが、今回の『スーパーマリオ オデッセイ』はその“共感”に留まらず、先ほどのテーマにもあった“驚き”を意識的に入れたのだという。「たとえば、私たちが知っている街にマリオがやってきたら。これまでのマリオには共感できるものばかりでしたが、街中ではマリオにとって初めて出会う不思議なものがたくさんあります」(小泉氏)、そんなマリオが出会う驚きについて、また具体的なゲームプレイについては、続けて登壇したディレクターの元倉氏から語られた。

 元倉氏からは、今回の『スーパーマリオ』がなぜ箱庭なのかを、ゲームプレイの基本とともに紹介。元倉氏は、本作が箱庭になった経緯を、こう語る。「『スーパーマリオ オデッセイ』は、“驚き”をテーマに、純粋に自分たちが楽しいと思えるものだけを考えて制作を始めました。すると、すぐにチームから止められないくらいつぎつぎと楽しいアイデアが出てきたんです。どれも活かしたい。その楽しいアイデアを入れる最善の器として、箱庭のステージが出てきました」(元倉氏)。歴代の3D『スーパーマリオ』で集めてきたスターやシャインなどに変わる新たなアイテムは、パワームーン。隠されているパワームーンの量は、『スーパーマリオ64』のスター、『スーパーマリオサンシャイン』のシャインをしのぐ量だという。集めたパワームーンは、マリオが乗る飛空船“オデッセイ号”に持って帰ると、つぎの王国へ進むための原動力になるそうだ。歴代3D『スーパーマリオ』のように、ひとつのワールド(『スーパーマリオ オデッセイ』で言うところの王国)で一定以上のムーンを集めると、つぎのワールドへ進めるようになるということだろう。

 今回は、前述の通り、いろいろと楽しいアイデアが出たということで、多くの遊びを制作し、それを箱庭に配置し、密度の高いステージを作り上げているという。気になる壁の裏を探してみたり、崖の上を飛び越えたり、いろいろなアクションを楽しめるようになっており、実際に試遊して見ると、本当にいろいろな遊びが入っていることがわかるのだが、その試遊の感想は後ほど。なお、そういった遊び=“「プレイヤーが興味を持って何かをする”と、パワームーンが手に入る構成になっているとのことで、どこを切り取っても楽しめるし、どのパワームーンを取っても、ゲームの進行に直結するようになっている。また、『スーパーマリオ64』などとは違って、「ひとつのパワームーンを取るとステージを出るようなことにならず、継続して遊べる仕組みになっています」(元倉氏)ということで、箱庭探索がテンポよく楽しめそうだ。

 気になる操作方法は、Joy-Con2本持ちがオススメで、Nintendo Switch Proコントローラーなどでも遊べるという。新アクションの“帽子投げ”は、ニンテンドースイッチのために考えられたアクションで、Joy-Conを振ると、マリオが前方に帽子を投げるアクションが楽しめる(もしくはYボタンなど、ボタン操作でも可能)。なお、帽子投げは、帽子を箱に当てて壊したり、敵にぶつけて倒したりといったことが可能。また、近場の敵などにホーミングできるほか、帽子を上方や下方に投げてコインを取ったり、マリオのまわりをぐるぐると回転させ、ぶつかって敵を倒すというアクションも見られた(『スーパーマリオギャラクシー』にあったスピンよりも当たり判定が長く持続するので、使いやすそう)。

 もうひとつの大きな新アクションが“キャプチャー”。これは、今回のマリオといっしょに旅をする、帽子のキャラクター“キャッピー”をかぶせた敵やものを操って操作できるようになるというもの。すでに公開されている映像では、おなじみの敵に加え、恐竜のほか、クルマや人間にかぶせて操作しているところが見られた。「いままでのマリオと違った軸で、マリオのパワーアップを体験できます」(元倉氏)とのことで、今回の最大の特徴と言えるかもしれない。プレゼンでは、そのほかにマリオがキラーになったり、戦車になって砲撃を撃ったり(戦車になると、画面に照準が出てジャイロで操作できる)、フライパンを投げるハンマーブロスになったりする映像が公開された。また、帽子をかぶせた相手特有のアクションが使えるようで、ワンワンになったシーンでは、鎖がついた状態で強引に進もうとするワンワンマリオが反動とともにすごい勢いで後ろ側に放たれて岩を壊したり、足の伸びる植物になって、背の高い木を上っていくといった、謎解きにも使えることが公開されていた。

 プレゼンが終盤になったところで、本作用のamiiboが公開。公開されたamiiboは、白いシルクハット&スーツのマリオ、ウェディングスタイルのピーチ、白いシルクハット&スーツのクッパの3種類。どれも白を基調としたデザインだが、デザイナー出身の元倉氏らしく、白の色ひとつを取ってもこだわりの色になっているという。このamiiboの並びが、左右のマリオとクッパが中央のピーチを際立たせるようなポーズを取っているのもおもしろく、ストーリーを表しているそうだ。

 最後に紹介されたのが、映像にも出てきたボーカル入りのBGM。BGMは女性ボーカルで、ビッグバンドのようなテンポのいい曲になっている。「これも楽しいことだけに向き合って作られた、本作を象徴する新要素です。『スーパーマリオ』で初めてボーカルソングを作りました。ここにも『スーパーマリオ オデッセイ』のテーマである共感と驚きを感じられると思います」と元倉氏。この曲に関しては詳細は明かされなかったが、もちろんゲーム内にも登場するという。

 曲の要素が紹介され、プレゼンテーションはいったん終了。最後に、小泉氏は「新しい帽子投げ、パワームーンやキャプチャーなど、驚きとやり応え、誰にでも遊べるやさしさに満ち溢れています。これまでの『マリオ』とは趣の違う驚きを、広大な箱庭に詰め込んだのが『スーパーマリオ オデッセイ』です」と、本作を紹介した。

●遊びが異なるふたつの王国を体験!
 プレゼンに続いて、本作の試遊台が解放された。今回プレイできたのは、“Sand Kingdom”(日本語版の名称は、“砂漠の国「アッチーニャ」”)と、“Metro Kingdom”(日本語版の名称は“都市の国「ニュードンクシティ」”)のふたつの王国。Sand Kingdomはメキシコのような雰囲気を持つ砂漠の中にある街で、Metro Kingdomは現代とちょっと古い時代を合わせた、ニューヨークのような都市部。なお、どちらもプレイできたのは10分。10分のあいだに、いろいろな遊びが楽しめたのだが、パワームーンの探索も含め、あまりにできることが多かったため、もっともっと時間が欲しくなる、というのが正直なところだ。

 まずは、マリオの基本アクションからご紹介。ジャンプや幅跳び、ジャンプからのヒップドロップなど、おなじみのアクションは健在。3Dの『スーパーマリオ』シリーズをプレイしたことがある人ならば、おそらくすんなりプレイできるはずだ。また、3回はダメージをくらっても大丈夫な体力制になっており、このあたりも3D『マリオ』でおなじみのルール。

 帽子投げは、Joy-Con2本持ちのYボタンで帽子を投げて、Joy-Conを振った方向にホーミングするようになっている。帽子を投げた状態で、ふたつのJoy-Conを横に同じ方向に振ると、マリオのまわりをぐるぐると帽子が回り出す。プレイし始めたばかりのころは、どちらに振ればいいのか戸惑うこともあったが、ちょっとプレイするだけでだいたいが把握できるようになるのは、『スーパーマリオ』シリーズらしい感覚。ちなみに、今回は上記のとおりJoy-Con2本持ち(左手と右手にバラバラに、ストラップが付いた状態のJoy-Conを持っている)でのプレイになっていた。これがProコントローラーや、Joy-Conを挿した携帯モードでプレイした場合、どんな感覚になるのかは気になるところだ。

●氷の柱が乱立する、砂漠の国Sand Kingdom(アッチーニャ)
 今回、最初にプレイしたのはSand Kingdom。メキシコ風の明るい国で、あちこちにサボテンのようなものがあるのだが、それと同時に氷の柱のようなものも乱立していて、中には、ここの住人であろうキャラクターが氷詰めになっていることもあった。動かずにいると、マリオが寒そうに身体を震わせることからも、どうやら暑い国に何かトラブルが起こっているようだ。

 国のあちこちには、ふつうのコインのほか、パープルコインなども存在。残念ながら、すべてのパープルコインは集められなかったが、歴代『スーパーマリオ』のレッドコインのように、このコインを一定数取ると、何かいいことがあるのかもしれない。なお、壁にタキシードを着たクッパと、連れ去られるピーチ姫のポスターなどが貼られているのだが(結婚式のアピール?)、帽子を投げるとポスターが剥がれてコインが出てきた。こういったギミックはあちこちに存在する。とある場所では、『スーパーマリオ 3Dワールド』のネコマリオのドット絵が壁に描かれており、そこに帽子を投げると多くのコインが出現。こういったことが、小泉氏や元倉氏が言う“遊びの詰まった箱庭の世界”を表しているのだと思う。

 壁のドット絵と言えば、オールド『マリオ』ファンにたまらない要素も。ドットブロックで作られたような土管が壁につながっている場所があるのだが、その土管に入ると、マリオが『スーパーマリオブラザーズ』風のドットの姿に!(でも、カラーリングはファミコン版の赤と茶色ではなく、赤と青のもの。スーパーマリオ30周年シリーズamiiboの“モダンカラー”を想像してもらうといい→モダンカラーamiiboはコチラ)。さらに、楽曲も8bitのチップチューンのように変化し、2D『スーパーマリオ』そのままのアクションで壁の中(というか、壁の表面)を進めるのだ。敵やブロックも『スーパーマリオブラザーズ』当時のものになり、キラーやキラー砲台の姿が確認できた。ちなみに、壁の中でも本作と同じ体力制になっているが、帽子投げやヒップドロップといったアクションは使えなかった。

 Sand Kingdomでは、キラーに帽子投げを行って、キャプチャーができた。マリオ帽子をかぶったキラーを操作して、空を自由自在に進むことが可能。一定時間で通常のマリオに戻ってしまうのだが、Joy-Conを振るとダッシュ(ブースト?)で高速化もできた。キラーの場合は、高低差を変えることはできなかったため、キャプチャーした状態の高さのまま進むことになる。その状態でブロックに突っ込めば爆発してブロックが破壊でき(その場合、キラーからマリオの姿に戻る)、ブロックでふさがれていた道を切り拓いたり、ブロックの中に入っていたパワームーンを見つけたりといったことができた。

 そのほか、特定の家の中に入ると、コインやムーンなどのマークがスロットのように回っているミニゲームが遊べた。『スーパーマリオブラザーズ3』以降に登場したミニゲームのようなもので、今回はコインを払って遊べるようだ。マークを止めるには帽子を投げて当てるのだが、今回は残念ながらマークが揃わず。パワームーンを揃えた場合、パワームーンがもらえるのだろうか

 上記のようにいろいろな家があったり、家の屋根にパワームーンがあったりと、あちこちが探索できるSand Kingdomだが、家が密集しているポイントからちょっと離れた場所にも、探索できそうなポイントがあったりと、全貌を把握することはできなかった。

●高層ビルがそびえ立つ、都市の国Metro Kingdom(ニュードンクシティ)
 高層ビルが立ち並び、信号や交差点、クルマが走る道路があるという、『スーパーマリオ』シリーズにしては珍しい世界観のMetro Kingdom。ここには、頭身の高い人間もいて、横にマリオが並ぶシチュエーションは、これまでになかった光景でなかなかおもしろい。ちなみに、そのへんを歩いている人間をジャンプして踏んだり、帽子を投げてぶつけたりといったイタズラも可能。記者がMetro Kingdomをプレイし始めた瞬間に、こういったイタズラをしたら、横にいたスタッフさんに苦笑いされた。試遊をしたほかの人は、そんなプレイをしなかったのか……?

 で、この国では、最初にオデッセイ号の目の前から始まる。そんなオデッセイ号は中に入ることができ、中のタンスの前でAボタンを押すと、マリオの着せ替えができた。今回は考古学者のような衣装が入っていたのだが、いろいろと衣装が増えそうだ。

 Metro Kingdomは前述の通り、都市部のコース。だが、あちこちにちょっと変わったところもあり、信号が“ハテナブロック”になっていたり(下から叩くとコインが出る)、走っているクルマの上にジャンプで乗るとジャンプ台のように高く跳ね上がったり、ポールをキャプチャーしてポールをググっと反らした状態でジャンプすると遠くまで飛べたりと、いろいろ試すほどに、おもしろい仕掛けが用意されていることに気づく。路上には、スクーターがあったのだが、このスクーターは乗り込むと、マリオがスクーターを運転し始めるという、ここでもこれまでの『スーパーマリオ』で見かけない光景が見られた。

 小さな公園もあり、公園では『スーパーマリオ オデッセイ』の最初のトレーラーにもあった長縄跳びに挑戦できる。現実の長縄跳びのように、ちょうどいいタイミングで入り込み、あとはジャンプをするだけ……なのだが、これが意外なほどに難しい。目標ジャンプ回数は30回なのだが、記者はその場ジャンプができずに縄から外れてしまったり、ジャンプ回数を重ねると早くなる仕掛けにやられてしまったりで、最大回数28回で断念。あと2回だったのに……。

 なお、『スーパーマリオ オデッセイ』には特定の依頼をこなす、クエストのようなシステムもある。Metro Kingdomでの依頼はボーカルの女性(しっかり確認できなかったが、ポリーンという名前だった様子。ポリーンと言えば、『ドンキーコング』で“レディ”と呼ばれていた女性で、以降に名前がついたキャラクター)が、ライブを開くために4人のミュージシャンを捜してほしいというもの。街のあちこちにミュージシャンがいるので彼らを捜しに行くのだが、公園でドラムを叩いている人もいれば、ビルの屋上でギターを弾いているような人もいて、キャプチャーを駆使しながら見つけていくことになる。ビルの上に上がるには、階段などを使う場面もあったが、ここでは電柱の電気にキャプチャーをして、マリオが電気のように電線を伝って上っていくという方法が使えた。ひとつのパワームーンを取る方法にも、いろいろな手段がありそうだ。

 そのほか、ラジコンを操作している人間に帽子を投げてキャプチャーし、プレイヤーがラジコンを操作できるようになったり、『ピクミン』に登場するようなミニロケットをキャプチャーし、別のステージ(Metro Kingdom内の別のところ)へ飛んでいったりということもできた。ロケットで飛んだ先は、ちょっと高度なアクションが求められる、横スクロール風のステージだった。

 あと、-(マイナス)ボタンでマップが表示できたのだが、マリオの現在位置のほか、中間ポイントの場所、目的の場所などが見られるほか、その国に登場する人物のトピックを新聞記事風に表示していたり、国の気温といった情報も描かれていた。

 そんなこんなで試遊時間はあっという間に終了。プレイした感覚としては、まさに箱庭の3D『スーパーマリオ』。探索している感覚は、『スーパーマリオ64』に近いが、アクションの軽快さや遊びやすさは、最近の『スーパーマリオギャラクシー』以降に近い気がする。また、当然ながら世界の広さも、プレイのテンポ感もまったく違うのだが、いろいろなことを試したくなるという意味では、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に近いと感じる部分もあった。ただ、『スーパーマリオ オデッセイ』はオープンワールドではなく、あくまで箱庭。さらに、Sand Kingdomがエリア自体が広い印象なのに対し、Metro Kingdomはエリアはそこまで広くないが、高いエリアにいろいろな足場が用意された高低差に溢れた場所と、国によってレベルデザインがかなり違う印象だった。どれくらいの数の国があるのかわからないが、いろいろなバリエーションが楽しめるようになっているのだろう。

●開発者に聞く。マルチプレイ、オンライン要素も?
 イベントの最後は、小泉氏、元倉氏へのQ&Aセッション。詳細は明かされないものが多いが、まだまだいろいろ隠された要素がふんだんにあること感じさせる話題が多かった。

――ニンテンドースイッチという、携帯機としてもプレイできるハードを活かした、短時間でも遊べるようなデザインになっているのでしょうか?
元倉 ものすごくたくさんのパワームーンを用意していまして、なかにはメインのストーリーもありますし、自分で気になったところを探索して見つけるようなものもあります。もちろん、2分、3分といった短時間に、出かけた先でも遊べるようになっているので、携帯機としての特性にも合っていると思います。

――要素の充実度などは、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』のオープンワールドに近いものを感じながらも、サイズなどいろいろな違いも感じました。この箱庭のデザインについて、深く教えてください。
小泉 本作は、私たちが子どものころに公園で遊んでいたときのようなサイズ感覚を想定しています。『ゼルダ』は広大な世界ですが、我々はとても密度の高い空間の中での遊びを体験していた子どものころのような感覚で、目の前にあるもので遊ぶという作りにしています。たとえば、木に登るというアクションも、自分の体勢やアクションを考えて、いろいろな登りかたのアプローチをすることが『スーパーマリオ』に当てはまっているのではないかと思います。『スーパーマリオ』はジャンプアクションゲームですから、お客さんのスキルの充実度によって、到達するポイントがいろいろあるのが、箱庭のおもしろさではないかと。なかには、私たちが“こうやって遊んでほしい”とレベルデザインをしても、お客さんはそうじゃない方法で遊ぶこともあって冷や汗をかきますが、その遊びかたも正解だと思います。

――『スーパーマリオ オデッセイ』の開発のどこの段階で帽子投げを入れたのでしょうか? また、ステージの数などはどれくらいありますか?
元倉 帽子のアクションはさまざまな試作の中のひとつで、ゲーム開発の中ではつねづね試作をしているので、その中で出てきたものです。いくつか試作するときも何かテーマを決めるんですが、そのときはJoy-Conにフィーチャーした試作をしていましたね。ステージの規模感は、細かいことはお伝えできませんが、十分に満足いただけるよう、たくさんのステージを用意しています。

――今回のマリオは、テレビの前でJoy-Conをふたつ使って遊ぶことも、携帯モードでJoy-Conを挿して使うこともあるが、その操作の違いなど、操作方法はユーザーにどう教えるのでしょう?
元倉 『スーパーマリオ』はいろいろなプレイスタイルで遊べることを、つねづねテーマにしていますので、どれをとってもすんなり遊べるようにデザインしています。とくにJoy-Conを持ってのプレイに関しては、Joy-Conを持つことを必須にするのではなく、使うとちょっといいことがあるというポジティブな設計にして、自然と身体になじむようにしています。また、操作方法をお伝えする方法はあるんですが、今回お見せできないものがゲームに実装されています。

――キャプチャーできるものとできないものの差が明確には示されていませんが、これはユーザーに試してほしいという意図があるんでしょうか?
元倉 初めて出会うものなので、ご自分で試していただきたいと思います。街の中でちょっと引っ掛けられるようなものには帽子が引っ掛けられるので、いろいろ試せるようになっています。ただ、ひとつお伝えすると、帽子をかぶっている敵が出てくるんですが、そういった帽子をかぶっている敵には、帽子をかぶせられないということがあります。

――帽子をただの道具にせず、キャッピーというキャラクターにした意図は? 彼にドラマが用意されているのでしょうか?
元倉 もともと帽子投げの遊びを作っていたんですが、それとキャプチャーの遊びを合わせるときに、敵を動かせるといった特別なことはいままでのマリオの帽子ではできなかったので、キャラクターを入れました。また、いっしょに旅をする理由もあるんですが、それはまた後日発表したいと思います。

――メキシコのメディアなんですが、今回の『スーパーマリオ オデッセイ』で明らかにメキシコをテーマにした国がありますが、その理由は? メキシコの人はとても喜ぶと思います。あと、“スーパーマリオナチョス”を期待できるのでしょうか?
小泉 彼(元倉氏)がメキシコに行ったことがあって、それをテーマにしたいと(笑)。
元倉 hola!(オラ。メキシコで多く使われるスペイン語で、“やあ”)
一同(メディア含む) (笑)。

――特定の壁に入って8bitの見た目で、懐かしく遊べるのが気持ちいいです。この壁の遊び以外に、懐かしい要素はあるのでしょうか?
元倉 はい。ご期待ください。

――これまでに“3Dマリオ”には、マルチプレイの要素がありましたが、ふたりプレイなどはあるのでしょうか?
小泉 ニンテンドースイッチのゲームなので、ひょっとしたらあるかもしれません。

――ルイージなどのおなじみのキャラクターは出るのでしょうか?
元倉 さまざまなキャラクターを登場させようと思っていますが、ルイージが出るかは明言を避けさせていただきます。

――『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』には、写真を撮ったりと、いろいろな要素が入っていたが、そういったことはできますか?
元倉 僕が、そもそも写真が好きなので、スクリーンショットを撮って投稿できるような要素を考えています。
小泉 今回、旅がテーマですから。旅に出たら、写真を撮って誰かに送りたいですよね。

――今回の、いわゆる“変身マリオ”はキャプチャーに集約しているのでしょうか? また、オンライン要素はありますか?
元倉 “変身マリオ”に関してはキャプチャーに集約して、新しい体験をお届けできるようにしています。
小泉 オンライン要素はさまざまな遊びがあると思いますが、何らかのものを用意したいと思っています。

――ピーチ姫についての質問です。最近のゲーム業界の流行として、強い女性キャラクターを見せることがありますが、マリオやクッパと結婚する以外で、彼女はアクティブな役割を果たすでしょうか?
小泉 『スーパーマリオ』シリーズ、そのほかマリオに関わるゲームで、ピーチ姫はかなりアクティブな働きをしていると思います。『スーパーマリオ 3Dワールド』では、ピーチ姫を操作することができました。『スマブラ』ではピーチ姫がものすごく使われていると聞きます。ですから、ピーチ姫はものすごく強いキャラクターだと思います。ごくたまに、さらわれるんじゃないかな?(笑)

――ひとつの王国の中に、パワームーンはどれくらい残っているのか、といったことはわかるのでしょうか?
元倉 リストというものがあるので、その残りの数というのはある程度わかるようにしています。

――DLCの質問です。発売後に新しい王国、コスチュームは追加されるのでしょうか?
元倉 検討の余地はあります。

――amiiboはどう使うのでしょうか? また、マップはゲームを進めるうえで要素が埋まっていくようなものなのでしょうか?
元倉 amiiboは、コスチュームがもらえたり、ゲームの中のお助け機能として使えるようになります。マップは、ファストトラベル(任意の場所にワープができる機能)ができるようになっています。

――今日遊んだ王国の中には、バンドメンバーのミュージシャンを集めるというミッションがありましたが、今回の『スーパーマリオ オデッセイ』には、そういったクエストがたくさん用意されているのでしょうか。
元倉 「これからサイドクエストが始まりますよ」という作りにはなっておらず、自分の好きなように遊んでいると自然にクエストが始まるようにしています。自分で手に入れたパワームーンでつぎの国に行けますので、サイドだとしても自分の中で集めたものを使ってメインストーリーが進められるようになります。

――都市のデザインですが、看板やネオンなどは新しい、でも、建築を見るとレトロ。登場する人たちもレトロな格好をしていますが、デザインインスピレーションはどういうところから?
元倉 遊びを中心に作っていて、マリオの遊びにふさわしいものとして選んでいるので、明確な年代などは設定していません。あとは、ポリーンが登場しますので、ポリーンを取り巻く環境は意識しています。

 以上で、プレゼンテーションと試遊会は終了。2017年1月のNintendo Switch発表会でお披露目された『スーパーマリオ オデッセイ』がついに本格始動を始めた。質疑応答を読んでいただければわかる通り、まだまだいろいろな要素が隠されているようだ。しかし、一部のステージを10分ずつ、合計約20分プレイしただけでも、これまでの3D『スーパーマリオ』シリーズから大きく進化しているのはわかる。とくに、“遊びが詰まっている”というだけあり、いろいろと試したくなってくるのだ。この感覚は、まさに『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に近い。“アタリマエ”を見直して、世界中で大絶賛された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に続き、『スーパーマリオ オデッセイ』もシリーズ最高峰の名作になりえるのか。発売日が待ち遠しい!

最終更新:6/14(水) 2:32
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