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<サッカーW杯予選>「誤算」日本逃げ切れず 首位は維持

6/14(水) 10:35配信

毎日新聞

 【テヘラン丹下友紀子】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会アジア最終予選第8戦が13日、各地で行われ、B組首位の日本(国際サッカー連盟ランキング45位)はイラク(同120位)と1-1で引き分け、5勝2分け1敗で勝ち点を17に伸ばして首位を守った。8月31日に埼玉スタジアムである第9戦で、勝ち点16で3位のオーストラリアに勝利すれば、B組2位以内が確定して6大会連続6回目のW杯出場が決まる。

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 試合はイラクの政情不安のため中立地のイランで行われた。B組のもう1試合ではタイとアラブ首長国連邦(UAE)が1-1で引き分けた。

 アジア最終予選は、12チームが2組に分かれてホームアンドアウェー方式で対戦し、各組2位までが本大会に出場。3位同士がアジアプレーオフを行い、勝者が北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフに臨む。

 ◇「けが」「疲労」苦いW杯王手

 4枚の最終ラインの動きがぴたっと止まった。後半27分、右膝を痛めた酒井宏(マルセイユ)が足を引きずるように歩き、その直後に失点。先制点を手にした日本は、けが人続出という誤算と、甘いゲームプランで逃げ切れなかった。

 35度を超える猛暑の中での試合。前半8分に本田(ACミラン)の右CKに大迫(ケルン)が頭で合わせて先制した。しかし、後半に体力が落ちてくると見込んでいたイラクの選手の足は止まらず「僕らの方が落ちた」と吉田(サウサンプトン)。後半38分、今野(ガ大阪)からボールを受けた大迫がゴールへと向かう。足をつった久保(ヘント)が左サイドを駆け上がろうとしたが「(久保の)スピードが上がってこず、(パスを)出すか出さないか迷ってしまった」と大迫。決定機を生かせなかった。

 後半に入り、井手口(ガ大阪)が相手選手と接触して頭を打ち17分に交代。25分に「まだできた」と語る原口(ヘルタ)に代えて倉田(ガ大阪)を投入すると、直後に久保が足をつった。さらに酒井宏の負傷で31分に交代カードを全て使い切り、動けない久保がピッチに残った。

 「彼ら(イラク)はこの土地柄での戦い方に慣れている。うまく余力を残し、時間を稼ぎながらやっていた。日本はちょっとイケイケになりすぎた」と吉田。思い描いた通りにはいかなかった。

 オーストラリア戦で勝てば自力でのW杯出場が決まる。ただ「簡単じゃないことは間違いない」と本田。首位を守ったとはいえ、この先に待つ戦いは厳しい。【丹下友紀子】

最終更新:6/14(水) 13:09
毎日新聞