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金子に勝った!広島・薮田、8回0封11K6勝 プロ初黒星の三次でリベンジ

6/14(水) 7:00配信

サンケイスポーツ

 (セ・パ交流戦、広島1-0オリックス、1回戦、広島1勝、13日、三次)「見てよし・食べてよし・遊んでよし」がキャッチフレーズの三次(みよし)に、もうひとつ付け加えたい。『薮田もよし』。広島・薮田が、2年前に挫折した「三次きんさいスタジアム」で、オリックス・金子に投げ勝った。

 「金子さんは本当にいい投手。(打席では)バントもさせてもらえなかった。勝てて良かったです」

 バットでは三回に空振り三振、五回一死一、二塁では送りバント失敗と散々だったが、マウンドでは150キロ超の直球に落ちるツーシームで8回を3安打無失点、自己最多11奪三振。8回5安打1失点の金子を上回る投球で、今季6勝目を手にした。

 これで交流戦は3戦3勝。防御率は1・35。ジョンソン、野村が離脱していたため、5月30日の西武戦(メットライフ)で中継ぎから先発に配置転換され、鯉投の中心まで駆け上がった。

 三次では1年目の2015年7月8日のDeNA戦で先発し、3回2/3、6安打4失点でプロ初黒星。降板直後は目を真っ赤に腫らして、ベンチでうなだれていた男がその悔しさを晴らした。

 24歳は壮大な夢を持っている。オフにスポーツメーカーのUPSET(アップセット)と契約。日本ではあまり知られていないだけに「僕が使って有名になって欲しい」。自身が知名度を上げて、同社に恩返しするつもりだ。

 緒方監督は「2年前は忘れもしない。半泣きでマウンドを降りてきた子が、しっかり役割を果たしてくれたね」と目を細めた。連敗を2でストップし、交流戦首位のソフトバンクにゲーム差なしの2位に浮上した。

 「1年間、1軍にいれるように危機感を持ってやっていきたいです」と薮田。三次のファンの前で成長した姿を披露した右腕は一度手にした先発の座を手放すつもりはない。