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笑ってお別れ、老舗の高座 駿府寄席“千秋楽” 静岡

6/14(水) 8:55配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市民に長年親しまれた地域寄席「駿府寄席」の最終公演がこのほど、同市葵区のMIRAIEリアンコミュニティホール七間町で開かれた。前身の「しずおか寄席」から43年、笑いを届け続けた老舗の“千秋楽”を約180人の落語ファンが惜しんだ。

 最終公演は落語家の春風亭ぴっかりさん、講談師の一龍斎貞鏡さんと田辺いちかさんの若手3人が出演した。ぴっかりさんは「本当に素晴らしい先輩たちが出演した歴史ある寄席。その最後が私のような若手でいいんでしょうか」と笑わせ、コウモリが恩返しに来る新作落語「こうもり」などで客席を沸かせた。

 貞鏡さんは「静岡にちなんだ一席を」と「清水次郎長伝」から、斬られた森の石松をかくまう夫婦を描いた「お民の度胸」などを迫力ある口調で語った。

 駿府寄席は1974年から32年間開かれた「しずおか寄席」を2006年に引き継ぎ、同市内で落語や講談の会を開いてきた。世話人代表の大多和通夫さん(67)が体調を崩したこともあり、第59回での終了を決めた。

 最近の5年間は、ほぼ毎回訪れたという白鳥操さん(73)=同区=は「バラエティーに富んだ落語を楽しめる場所だった。またいつか復活してほしい」と残念がった。

静岡新聞社