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小池都知事 築地売らない…豊洲移転後も商業施設として再活用

6/14(水) 6:01配信

スポニチアネックス

 東京都が市場移転問題を巡り、豊洲への移転後、築地市場の敷地を売却せずに商業施設などとして活用する案を有力候補として検討していることが13日、関係者への取材で分かった。都庁内は築地の活用に否定的な意見が強いが、小池百合子知事は築地のブランド力を重視、豊洲に移転した際の築地活用案の検討を指示したという。

 小池知事は13日、都の市場問題プロジェクトチーム(PT)がまとめた報告書を受け取り、「築地がどうなるかは大変注目されている。築地のブランドは大切にしていきたい」と強調した。

 PTの報告書は豊洲移転と築地再整備のほか、両市場の活用案も盛り込んだ。小池知事は近く「市場のあり方戦略本部」で議論し、詰めの検討を進める。23日告示の都議選前に最終判断する見通し。

 関係者によると、都は築地の敷地を、仲卸業者の「目利きの力」など食文化をアピールする商業施設として利用する案などの検討を始めた。都有地のまま企業に貸して収益を上げ、豊洲の赤字を穴埋めする方法を模索している。

 PTの報告書は、将来的に築地は好立地を生かした「食のテーマパーク」に、豊洲はITで商品管理する「物流センター」とする構想を示した。

 都議選前に小池知事が移転問題の判断を示す見通しとなったことに、政治評論家の有馬晴海氏は「決められない知事というイメージを払しょくしたいのだろう」とみる。「築地再整備派に配慮したのだろうが玉虫色。これでは“決めた”とは言い難い」とした。「“どちらか一つを選んでも批判される”と考え、両方を取ったのでは」との声も都政関係者から上がった。