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増やせ「アスル女子」 J3沼津、集客強化へ照準

6/14(水) 11:00配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 「カープ女子」に倣え―。若年層の女性ファンの応援を得ようとする試みが、今季サッカーJ3に加入したアスルクラロ沼津で始まった。クラブを運営するアスルクラロスルガ(渡辺隆司社長)が、集客強化を目指して女性に照準を合わせたサービス展開を本格的に検討し、早ければ7月のホーム戦で始める。

 「おそろいのかわいいグッズやTシャツで応援したら楽しそう」「選手に名前で呼んでほしい」「肉フェスならスタジアムに行ってみたい」

 5月下旬、アスルクラロスルガは新サービスの導入に当たって女性から意見を集めようと、三島市の同社事務所で座談会を開いた。集まったのは20~50代の女性11人。大半はサッカー観戦経験がほとんどない。応援の方法や参加してみたいイベントについてざっくばらんに話し合った。

 サッカーを観戦する年齢層は男女とも中高年に偏っている。2016年のJリーグの調査では、観客の平均年齢は41・6歳で、40~50代の割合は男性が48%、女性が46%だった。昨季日本フットボールリーグでプレーしていたアスルクラロ沼津の観客の平均も42・3歳だった。クラブの広報担当者は「サポーターの裾野を広げるには若年層に関心を持ってもらうのが必須」と強調する。

 渡辺社長は若年層の中でも特に女性の潜在力に期待する。プロ野球広島東洋カープを引き合いに「『カープ女子』が注目されるように女性の力は強い。若い女性が応援に来れば男性も引っ張られて球場に来てくれる」と視野に入れる。「最初はサッカーが目的でなくてもいいので、祭りに参加する気持ちでスタジアムに足を運んでほしい」と意気込む。

 ■知恵絞る県内クラブ

 女性集客へ他の静岡県内Jクラブも知恵を絞っている。ホーム戦での女性向けイベント開催や女性社員の採用などに取り組んでいる。

 J1清水エスパルスは2015年、「ドS女子プロジェクト」を開始し、女性用グッズなどを販売している。ジュビロ磐田は16年シーズンから「ジュ美女」と銘打ち、ホーム戦でネイルアートなど女性対象のイベントを展開。今季は若年層に人気のグループの楽曲をシーズンソングに採用した。

 J3藤枝MYFCは本年度、広報部の社員に女性2人を増やした。広報担当者は「告知や広報に女性目線を取り入れていきたい」と話している。

静岡新聞社