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<共謀罪>廃案あきらめない…若者らの団体「未来のため」

6/14(水) 11:55配信

毎日新聞

 「共謀罪」の成立要件を改めたテロ等準備罪を新設する組織犯罪処罰法改正案が今国会で成立する流れが強まる中、国会前などで反対の声を上げている若者らの団体がある。「未来のための公共(未来公共)」。法案の内容や反対の理由を通行人らに伝えるのは簡単でなく、もどかしさも感じているが、メンバーは「廃案に向け、最後まであきらめない」と力を込める。【遠藤拓】

 「キョウ、ボウ、ザイ、ハイアン!」

 今月13日夜、未来公共が国会前で行った緊急の抗議行動。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で前日から呼びかけると、約1500人(主催者発表)が集まった。野党議員らのスピーチを交え、テンポの速いシュプレヒコールを繰り返した。

 未来公共は3月に結成。毎週金曜日夜、国会前で政治や時事問題に対して声を上げており、今のテーマは「共謀罪」が中心だ。今月11日には若者の街、東京・渋谷で街頭宣伝を行った。

 国会前では2年前、学生グループの「SEALDs(シールズ)」が安全保障関連法の反対運動を展開。未来公共にはシールズの元メンバーも参加しているが、安保法制の時のうねりには及ばない。

 「共謀罪」に反対する「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」共同代表の福山真劫さん(70)は「『テロ対策』を前面に出した政府の戦略にやられた部分もある」と語る。国会前行動に参加している40代女性は「安倍政権は何を言っても耳を貸さない。『抗議疲れ』もあるのでは」と漏らす。

 未来公共メンバーの大学3年、奈良みゆきさん(20)は「法案の中身や問題点をうまく伝えられず、もどかしさを感じる。政府がわざと分かりづらく説明しているのではないかとすら思う」とため息をつく。

 政府・与党は成立に突き進む方向だが、メンバーは「廃案」を訴え続ける。

 大学3年の馬場ゆきのさん(20)は「法案は難解で、自分に引き寄せて考えづらい部分はある。でも、声を上げ続けたい」と前を向いている。

最終更新:6/14(水) 16:08
毎日新聞

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