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2位効果か 阪神株主総会まさかの無風

6/14(水) 16:45配信

東スポWeb

 13日に大阪市内で開かれた阪急阪神HDの株主総会には4148人もの株主が集結した。例年、複数の株主が阪神球団の監督の采配、首脳陣の指導方針からフロント陣への注文まで何かと厳しい質疑をすることが“恒例行事”と化していたのが、セ・リーグ2位につけている今年は無風。ある株主が阪神電鉄の急行系の車両にオレンジ色が使われていることに不満を述べ「名前も言いたくないあの球団(巨人)の色を変えることはできないか」と質問し、阪神電鉄側が「現状の色のままでいきたい」などと返答したが、タイガース関連の質疑をしたのは上半身を虎ユニホームで包んだ男性の株主1人だけ。

 その内容も金本監督、選手ら現場組への不満は一切なく「仮に優勝を逃した場合、監督、コーチ、選手の力がどうこういうよりフロントの大改革をお願いしたい」との要望。阪急出身で議長役の角和夫代表取締役会長に「今の阪神をどう思っているのか。(阪神には)タッチしない、としていたが(経営統合して)10年たってもそれは変わらないのか。人事交流はどうなるか」などと質問し、角会長が「私も違った目でタイガースを見ることもいいかもしれないが、その辺は慎重に。トップは一人でないと組織はうまくいかない。オーナーがいるのに私が中途半端な知識でものをいうのはすべきではない」と返答すると、それだけで終了した。

 まさに異例の静けさだろう。近年を振り返っても2015年の総会では虎ファンの株主が就任4年目の和田監督をやり玉に挙げて「阪神タイガースは今年創設80周年だが、ハッキリ言ってダメ! お客さんも入ってない! 来年、監督を(元監督でOBの)岡田彰布さんにすればいい!」といきなり“監督交代”を要求。金本監督の初年度シーズンの昨年の総会でも、若手起用を推進しながらも5位と低迷中だったことで手厳しい株主が「なぜ打撃コーチが片岡なのか。皆を打てないようにしている」と批判したことを思えばなおさらだ。ある球団関係者は「調子がいいときでも株主から文句が必ず出るのに今回は珍しい。金本監督がやってきたことが少しずつ実を結んで勝っているのが大きいと思う。藤浪が二軍に落ちたり、チームの課題はまだあるけど桑原や糸原…と監督が目をかけた選手も力を発揮してツッコミどころがないのが効いている。これでまた勢いがつけばいい」と話す。辛口の株主まで黙らせた2年目の金本阪神。東の伝統球団はお家騒動で大変だが、こちらはまずはひと安心か。

最終更新:6/14(水) 17:28
東スポWeb

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