ここから本文です

<門真切断遺体>被告、強殺を否認 損壊は認める 大阪地裁

6/14(水) 14:15配信

毎日新聞

 大阪府門真市で2015年12月、生花店アルバイトの渡辺佐和子さん(当時25歳)の切断遺体が見つかった事件で、強盗殺人や死体損壊などの罪に問われた友人の無職、森島(長田に改姓)輝実被告(31)の裁判員裁判の初公判が14日、大阪地裁(柴山智裁判長)で開かれた。森島被告は死体損壊や死体遺棄罪を認める一方、強盗殺人罪については「私は佐和子さんを殺していません」と否認した。【遠藤浩二】

 森島被告は紺色の上着とチェック柄のズボン姿で入廷。証言台に立つと白いハンカチで目頭を押さえ、涙で肩を震わせながら検察側の起訴状朗読に聴き入った。裁判長から認否を尋ねられると、時折声を詰まらせながら「強盗殺人はしていません。10万円を下ろしたのは同意があったから」などと話した。裁判長から「大丈夫ですか」と着席を促される場面もあった。

 検察側は冒頭陳述で、森島被告が事件の5カ月前から、渡辺さんを含む男女5人でシェアハウスで生活する一方、門真市内にマンションを借りて住んでいたと指摘。渡辺さんになりすまして健康保険証を取得したほか、渡辺さんの運転免許証を無断で使い、渡辺さん名義で多額の借金をしていたと指摘。ネットで「捜索願」や「死体の腐敗臭」などの単語を検索した履歴がパソコンに残っていた他、事件後に森島被告が渡辺さんの携帯電話を使い、渡辺さんを装って親族に無料通信アプリ「LINE(ライン)」でメッセージを送っていた点に触れ、事件の計画性をうかがわせた。

 一方、弁護側は事件当日、森島被告がシェアハウスからマンションに戻ると、渡辺さんが死んでいたとして、「渡辺さんは病死かもしれないし、第三者に殺害されたかもしれない」と主張した。遺体をバラバラにしたことについては、渡辺さん名義で借金をしていたため警察に調べられたら困ると考え、遺体を損壊して隠したと説明。「死体損壊などについて森島被告は反省しているが、強盗殺人はしていない」とした。

 裁判は7回にわたって開かれ、検察側の論告求刑は23日、判決は30日の予定。

…………………………

 ◇門真・女性殺害事件

 2015年12月末、大阪府門真市のマンションなどで渡辺佐和子さん(当時25歳)の切断遺体が見つかり、大阪府警は友人の森島輝実被告を強盗殺人や死体損壊などの容疑で逮捕した。起訴状によると、森島被告は15年12月24日夜~25日昼、自宅マンションで渡辺さんの首を圧迫して窒息死させ、キャッシュカードなどを強奪。コンビニの現金自動受払機(ATM)で現金10万円を引き出し、損壊した遺体をマンションのごみ置き場に遺棄したり、渡辺さんと共同生活していたシェアハウスに隠したりしたとされる。

最終更新:6/14(水) 14:15
毎日新聞