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【巨人】菅野「攻めの投球」で10K完投!連敗中に投手全員を勇気づけた熱い言葉

6/14(水) 5:03配信

スポーツ報知

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人5―1ソフトバンク(13日・東京ドーム)

 巨人が“再出発”の一戦で快勝した。菅野は3安打1失点完投。今季最多の10三振を奪ってリーグトップタイの7勝目を挙げた。坂本勇は3回に先制打を放つなど3安打2打点で打線を引っ張った。低迷するチームに新風を吹き込むため、GM兼編成本部長が堤辰佳氏(51)からOBの鹿取義隆氏(60)に交代。節目の日に、エースと主将が躍動した。14年6月22日以来となるソフトバンク戦勝利で連敗を2で止め、交流戦2勝目を挙げた。

 気迫が全身にみなぎっていた。小細工なんて必要ない。菅野は鬼の形相で力勝負を連発した。9回1死一、二塁、中村晃をフルカウントから外角147キロで見逃し三振。続く4番柳田を120球目、外角152キロで空振り三振。今季初の2ケタ10Kで完投し思い切りガッツポーズした。

 「誠司(小林)が自分のことを信じて直球を選択してくれた。最近情けない投球が続いていた。なんとか流れを変えようと思ってました」

 交流戦は楽天、西武に自身プロ初の2戦連続KOを食らった。粘られて球数が増えた。「自分で自分の首を絞めていた。打たれることを恐れないことが今日のテーマでした」と修正。ストライク先攻で2回から7回まで完全投球、ピンチでギアを上げる力配分も完璧だった。

 5月下旬からチームは球団ワースト13連敗。責任を痛感しながら、大黒柱の自覚を胸に動いた。2日からのオリックス3連戦中。東京Dで1軍投手全員を集め、その中心で口を開いた。

 「結果を恐れず強気に攻めていきましょう。2死三塁だったり、状況によっては歩かせて次の打者で勝負ということもありますが、四球を怖がらず、相手に向かっていきましょう」

 大型連敗中、チームとして四球絡みの失点も多かった。菅野は「四球を出したくて出す人はいないですから」と「攻める意識」を全員で共有した。この姿にマシソンは「リーダーとして先頭に立ってみんなに元気をくれた」と感激。投手陣はエースの言葉で結束し、前を向き続けた。

 前回6日の西武戦は内角を攻めきれず、6回125球5失点。口に出したことが実行できないことほど、歯がゆいことはない。普段は登板後、帰宅してすぐに映像を見返すが、この時は「情けない」と見ることができなかった。人知れず苦悩しながら小林とも入念に話し合い、シンプルに攻める投球でよみがえった。

 苦しかった13連敗も、失ったものばかりではない。「勇人さんはタイムリーを打ってあれだけ喜ぶ。鼓舞する姿を見ると、投手の軸として引っ張らないといけないなと思う」。5回8失点で降板した楽天戦では、戸根が2番手で3回76球5失点で即2軍へ。「戸根には余計な仕事をさせてしまった」と長い回を投げる大切さを再認識した。「本当は負けて気づくのは良くないけど、意味があったと信じています」

 この日、堤GMが成績不振の責任を取って退任し、鹿取GMが就任した。「少なからず選手にも責任はある」と決意を新たにした。お立ち台ではあふれる感情をこらえ、声を震わせた。「選手はあきらめていないですし、まだまだ勝てると思っています」。チームは東京Dの連敗が8でストップ。エースの「三度目の正直」が、ナインに勇気を与えた。(片岡 優帆)

最終更新:6/14(水) 23:11
スポーツ報知