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「共謀罪」法案成立へ=委員会省略、与党が強行―野党抵抗、徹夜の攻防

6/14(水) 15:28配信

時事通信

 「共謀罪」の構成要件を改めた「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は15日早朝にも参院本会議で可決、成立する。

 自民、公明両党は参院法務委員会での法案採決を省略して本会議で「中間報告」を行い、採決を強行する方針。これに対し、成立阻止を目指す野党は14日夜、安倍内閣不信任決議案を提出した。国会会期末を18日に控え、与野党は徹夜の攻防を繰り広げた。

 内閣不信任案は15日未明の衆院本会議で、与党と日本維新の会の反対多数で否決された。この後の参院本会議で中間報告が行われ、「共謀罪」法案が採決される。維新は法案に賛成だが、中間報告をめぐる一連の動議には「手続きが乱暴だ」として反対する。

 自公両党は14日、衆参の幹事長・国対委員長が東京都内のホテルで協議。「共謀罪」法案と性犯罪を厳罰化する刑法改正案の会期内成立を目指す方針を確認した。刑法改正案は15日の参院法務委で採決し、16日の参院本会議で成立を図る考えだ。

 政府・与党は当初、野党の抵抗で「共謀罪」法案の採決がずれ込む事態を見込んで会期を小幅延長する方針を固めていた。しかし、同法案に加えて刑法改正案も会期内成立が可能とみて、18日で国会を閉じる方向に傾いた。

 背景には、23日告示の東京都議選を前に、採決をめぐる混乱や、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題の影響を最小限にとどめる狙いがある。加計学園問題で野党が要求している再調査結果を受けた国会審議については、「閉会中審査で対応できる」との見方が出ている。

 中間報告を受け法案が成立すれば、与野党が早期成立を図った2009年の改正臓器移植法以来。対立型としては、07年の改正国家公務員法がある。民進党の蓮舫代表は14日夜、党会合で、「参院は良識の府から、官邸の下請け機関になった」と厳しく批判した。

 14日の参院本会議では、野党が提出した金田勝年法相や山本幸三地方創生担当相に対する問責決議案が与党などの反対多数で否決。山本順三議院運営委員長の解任決議案も否決された。衆院に出された松野博一文部科学相不信任決議案は内閣不信任案が提出されたため、本会議に上程されない。 

最終更新:6/15(木) 2:04
時事通信