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<米議会証言>露疑惑解明、先送り 司法長官、詳細語らず

6/14(水) 21:55配信

毎日新聞

 【ワシントン高本耕太】ロシアによる米大統領選介入とトランプ陣営の癒着疑惑「ロシアゲート」を巡り、セッションズ司法長官が13日、議会で証言した。ロシア政府関係者との不適切な接触を持ったとの疑惑を否定。「攻撃や中傷、リークに私は屈しない」と対抗心をあらわにした。一方で、コミー前連邦捜査局(FBI)長官解任の経緯や、疑惑を巡るトランプ大統領とのやりとりについては多くを語らなかった。

 「コミー氏が問題だと指摘したあなたの行動は何だったのか」「私が教えてほしい。そんなものはない」。上院情報特別委員会が開いた公聴会では、野党・民主党側の質問にセッションズ氏が声を荒らげる場面もあった。

 ロシア疑惑捜査の渦中でトランプ氏に解任されたコミー氏は8日の同特別委で、セッションズ氏がロシア疑惑捜査に関与し続ければ問題となる「さまざまな事実」が存在すると証言した。これらの指摘にセッションズ氏は「悪意に満ちたうそ」と激しく反論。昨年4月にワシントン市内のホテルで駐米ロシア大使と面会したとの報道も「(トランプ氏の演説会場だった)ホテルには行ったが、大使との会話は記憶にない」と述べた。また今年3月に自らロシア疑惑捜査から身を引く発表をしたのは「トランプ陣営の顧問だったため」で、不正の認識があったためではないと説明した。

 ロシア側との接触の詳細について「記憶にない」と繰り返すセッションズ氏に対して、民主党の追及は決め手を欠き不発に終わった形だ。一方でセッションズ氏は、司法妨害の可能性も指摘されるトランプ氏によるコミー氏解任の経緯など、トランプ氏とのやりとりについては「大統領の憲法上の権利を守る」などとして証言を拒否。全容解明は先送りされる結果となった。

 米NBCテレビは政権移行期にロシア側に秘密通信回線の開設を持ちかけたとされるトランプ氏の娘婿、クシュナー大統領上級顧問が月内にも、上院情報特別委の関係者と面会し、指摘される疑惑について説明すると報じている。

最終更新:6/14(水) 21:55
毎日新聞