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米高官、トランプ政権で初の訪朝 拘束の米大学生を搬送

6/14(水) 23:08配信

朝日新聞デジタル

 米国務省当局者は13日、北朝鮮に昨年1月に拘束されていた米男子大学生が釈放されたことを明らかにした。米メディアによると、13日夜(日本時間14日午前)、地元のオハイオ州シンシナティに戻った。米朝両政府の関係者が水面下で釈放の交渉を重ね、国務省のジョセフ・ユン北朝鮮政策特別代表が平壌入りし、搬送にあたったという。

 トランプ政権下で米高官の北朝鮮入りが確認されたのは初めて。大学生の家族によると、大学生は昏睡(こんすい)状態だという。ユン氏が乗った軍用機には医師も同行した。

 ティラーソン国務長官は13日の上院外交委員会の公聴会で、北朝鮮に拘束されている他の米国人3人について「北朝鮮側と協議を続けていく」と述べた。ただ今回の交渉が、北朝鮮の核・ミサイル問題を含む本格対話につながる可能性について、国務省のナウアート報道官は13日の会見で「今後の展開を語るのは時期尚早だ」と述べた。

 釈放されたのは、バージニア大学生のオットー・フレデリック・ワームビア氏(22)。北朝鮮に対する「敵対行為を働いた」として昨年3月、北朝鮮の最高裁から国家転覆陰謀罪で15年の労働教化刑(懲役刑に相当)の判決を受けた。ワームビア氏の家族が発表した声明などによると、ワームビア氏はその直後、ボツリヌス菌に感染して中毒を発症して体調が悪化。睡眠薬を服用して昏睡状態になったという。

朝日新聞社