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【ラグビーコラム】リーチが日本代表復帰 2019年W杯戦士は今の布陣に代表規約を今後クリアする外国人選手が加わる!

6/14(水) 15:00配信

サンケイスポーツ

 【ノーサイドの精神】ラグビーの日本代表は、10日に熊本で行われたルーマニア戦に33-21と勝利。試合後に、同業者やラグビー関係者から数度「MVPは?」という質問を受けた。やはり11日付のサンケイスポーツでも取り上げたFLリーチ マイケル(28)=東芝=の名を挙げさせてもらった。

 2015年W杯後は代表に参加せず、ニュージーランドの強豪チーフスの中心選手としてスーパーラグビーで活躍してきた。ルーマニア戦がW杯以来の代表戦だったが、開始直後の一連のプレーの中で披露した2度のタックル、ラインアウトでの相手ボール奪取、後半開始直後のトライと、攻守に空白を感じさせない能力を証明した。

 試合後のリーチの取材で最も印象に残ったのが「リスクはあった」というコメントだった。15年大会後は代表参加を見送り、東芝とチーフスのプレーに専念。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、47)が昨年9月の就任以降に、日本代表やサンウルブズへの参加を求めてきたにもかかわらず、チーフスを選んだのは、15年W杯での燃え尽き症候群とともに、高いレベルのチームで個人の能力を伸ばしたかったからだ。

 ジョセフHCは代表選考について「すべての選手に門戸は開かれている」と説明するが、選考の基盤になるのはサンウルブズやジュニア・ジャパン(準日本代表)など指揮官が強化に携わるチームと機関、つまりジョセフHCの目の届くところでプレーすることが重要なのだ。

 昨季までハイランダーズに所属していたSH田中史朗(32)=パナソニック=が今季からサンウルブズ入りし、WTB山田章仁(31)=同=が3月に発足した代表候補強化・育成機関NDSに参加したのも、ジョセフHCへのアピールとも読み取れる。W杯経験者でも、今春の“活動”に不参加だったPR畠山健介(31)=サントリー、SO小野晃征(30)=同=は、ともに選外だった。

 リーチ個人にとっては、チーフスの一員として現在ニュージーランド遠征中の全英・アイルランド代表「ライオンズ」と対戦することは夢だった。だが、ここで代表復帰を見送れば、今後選ばれる保証はないと判断。ライオンズに背を向け、桜のジャージーに袖を通した。リーチらが復帰したいまの布陣に、居住36カ月という代表規約を今後クリアする外国人選手を加えた顔ぶれが、19年W杯戦士になる。(吉田 宏)