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韓国代表は「勝点自販機」? 格下カタールに金星献上、監督更迭論が再燃 サッカーW杯

6/14(水) 16:48配信

産経新聞

 サッカーの2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選A組で、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング43位の韓国が88位のカタールに2-3で負けた。4勝3敗1分の勝ち点13で同組2位はキープしたものの、韓国国内では「衝撃的な敗戦を喫した。ロシア行きに暗雲が立ち込めている」などと、悲観論が渦巻いている。

 韓国は1986年メキシコ大会以来の8大会続けて本大会に出場しているW杯の“常連”だ。ところが今回は苦戦続きで、残る2試合も、8月のイラン戦、9月のウズベキスタン戦と強敵が待ち受けている。A組3位になった場合はB組3位との試合で勝ち、さらに北中米カリブ海4位との大陸間プレーオフを突破しなければ、本大会に進めない。

 泥沼状態の韓国代表は、もはや“言い訳”も許されない。韓国の夕刊紙、文化日報は「相手が時間稼ぎで意図的に倒れるといった遅延行為もしなかった」「気温は最適な22~25度だった。蒸し暑さはなかった」「敵のエースストライカーが欠場しているのに…」と一刀両断。「韓国サッカーの完敗だった」と突き放した。

 韓国のスポーツ紙「スポーツ朝鮮(電子版)」も、「サッカーファンの失望感を越え、憤怒と非難が天を突き抜ける勢いだ」と、韓国国内のサッカーファンの怒りを代弁した。カタール戦に備え、代表選手を早めに招集して合宿を行った。試合前、ドイツ人のシュティーリケ監督(62)は「もう一度だけ信じてくれ。勝ち点3だけを考える。カタールについてあらゆる分析はした」と“壮語”したという。

 しかし、終わってみれば、33年ぶりにAマッチでカタールに敗れるという屈辱の結果に。スポーツ朝鮮は「『今度こそ』という期待は、『やっぱり…』という諦めに変わった。大韓戦士(韓国代表)たちは無気力だった。結果と内容、すべてが満足できないものだった」と嘆いた。

 一度は更迭の危機を乗り越えたシュティーリケ監督だったが、カタール戦のまさかの黒星で更迭論が再燃している。文化日報は「シュティーリケ監督への失望感が増幅し、更迭論も出てきた」と報道。スポーツ朝鮮も「変化がなければ、たとえ運良くロシアW杯に行けたとしても意味がない状況だ」とドイツ人指揮官の更迭を求めている。

 韓国紙、中央日報(日本語電子版)によると、「世論」を無視できない大韓サッカー協会は15日、坡州(パジュ)代表チームトレーニングセンターで技術委員会を開き、シュティーリケ監督の去就について協議する予定という。

 中央日報は「格下のカタール戦に敗れたことで、これ以上指揮権を任せられるような状況ではなくなった。守備陣は穴だらけで、攻撃陣はバックパスばかりを繰り返していた。監督は危機状況で用兵術を発揮できなかった」とシュティーリケ批判を展開。たとえ本大会に出場したとしても「勝点自動販売機(相手に勝点を与えてしまう弱いチーム)」になってしまうと揶揄(やゆ)している。

 「去就については私が答えるべきことではない。韓国に戻ってから話す」と話したシュティーリケ監督は、“引責辞任”も覚悟している様子。後任には、鄭海成コーチ、申台龍U-20(20歳以下)代表監督、許丁茂・元代表監督、金鎬坤・大韓サッカー協会副会長らの名前が浮上しているというが、誰が引き継いでもイバラの道が待っている。(WEB編集チーム)

最終更新:6/14(水) 18:15
産経新聞