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リネール、東京五輪で3連覇宣言 「野村さんの持つ記録を目指したい」/柔道

6/14(水) 15:29配信

サンケイスポーツ

 柔道の2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪の100キロ超級金メダリストで“絶対王者”と呼ばれるテディ・リネール(28)=フランス=が14日、20年東京五輪で3連覇を目指すと明かした。

 東京・講道館で行われている国際合宿に参加中のリネールは、稽古終了後に報道陣の取材に応じた。その中で「今、間違いなく言えるのは東京五輪を目指すということ。できれば(パリ開催が有力視されている)24年五輪も目指したい」と明言した。

 リネールは2007年に、男子では史上最年少の18歳5カ月で世界選手権を初制覇し、15年まで7連覇。08年北京五輪は銅メダルに終わったが、12年ロンドン、16年リオで五輪2連覇を果たし、“絶対王者”といわれる。日本勢の重量級にとっては最大の壁だ。

 東京五輪を目指すことは「リオの1~2週間後に決めた」とリネール。リオで五輪2連覇を果たして「結果には満足している」というが、「野村(忠宏)さんの持つ五輪3連覇の記録を目指したい。これは大きな挑戦だ」とモチベーションを表した。柔道発祥国での五輪だけに、「そこでタイトルを取ることを考えるとドキドキする。プラスのエネルギーになる」とも。東京五輪での混合団体の採用も決まったことで「4つめの五輪タイトルを手にできる機会だ。出る限り(個人も団体も)金を目指すしかない」と2冠を目指すと宣言。さらに「その先は体との相談になるが、パリの五輪も目指したいと考えている」とも話した。

 リオ五輪後は一度も試合に出ていないが、8月に開幕する世界選手権(ブダペスト)のフランス代表に決まっており、「次の目標はレアル・マドリードと同じ、(五輪と世界選手権を合わせた)10度目の優勝だ」と力を込めた。

 日本での国際合宿は、12月のグランドスラム東京後に行われているが、この時期は初めて。この日の練習でリネールは、リオ五輪73キロ級金メダリストの大野将平(25)=旭化成=と乱取りも行った。両者が組むのはスペインで行われた昨夏の国際合宿以来。注目を集める中、道場ぎわの板の間に大野を投げた際には、すぐ近くにいたカメラマンに下がるようジェスチャーし、フランス語で「東京のオリンピックチャンピオンだぞ!!」(意訳=大野は東京五輪でメダルを取る大事な選手なんだから気をつけろ)と注意を促す場面もあった。

 「大野とはお互いに尊敬し合っている。彼はいい柔道をするので、乱取りするのは楽しい」とリネール。合宿初日の12日には、世界選手権でライバルとなる日本の原沢久喜(24)=日本中央競馬会、王子谷剛志(25)=旭化成=とも組み合ったが、その印象については多くを語らなかった。

 「お互いに探りながらでした」とは原沢。「相手に良いところを持たせながら、嫌がるところを探るという感じでやっていました」と、手の内は見せなかった。

 柔道が五輪競技に初採用された1964年の東京大会では、61年の世界選手権無差別級を制したアントン・ヘーシンク(オランダ)が出場。日本は打倒ヘーシンクを掲げて同級に神永昭夫を送ったが、決勝で敗れ、4階級全制覇はならなかった。リネールが東京五輪に出場すれば、日本勢は2度目の地元五輪でも“絶対王者”を迎え撃つことになる。「プレッシャーは、すごく大きいでしょうね」と原沢。「でも、それだけやりがいがある。挑戦できるだけでも恵まれていますし、必ず優勝するという気持ちを持ってやりたい」と誓った。

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