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“謎の“中国企業「ファーウェイ」とは何者なのかー 存在感強める売上8兆円企業の姿

6/14(水) 7:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

格安スマホと呼ばれる仮想移動体通信事業者(MVNO)の躍進を背景に、SIMフリースマホの市場が急拡大している。中でも大きくシェアを伸ばしているのが、中国企業のファーウェイだ。2017年の1月から5月にかけての日本での販売台数は、前年同期比で88%増(BCN調べ)と大きく成長。大手キャリアのスマホを含む販売ランキングでも、昨年発売したミドルクラスモデル「P9 lite」が上位に顔を出すようになった。

【画像】ファーウェイが6月9日から発売したフラッグシップモデルの「P10」

同社が6月9日に発売したのが、フラッグシップモデルの「P10」と、その上位モデルである「P10 Plus」だ。昨年は最上位モデルの「P9 Plus」を日本に投入することを見送っていたが、日本市場の拡大を受け、ラインナップを上に広げたという。年間を通じて大ヒットモデルとなったP9 liteの後継機である、P10 liteも発売する。

「安価なSIMフリースマホのメーカー」だけじゃない

スマートフォンを本格展開し始めたのは2014年のことで、大手キャリアの取り扱いは、Wi-Fiルーターやタブレットなどの取り扱いにとどまっている。これらはファーウェイブランドが全面に出ているわけではないため、メーカー名を知らずに同社の製品を持っている人もいるかもしれない。

店頭で目にする機会が増える一方で、まだ一般的には、“謎の企業“と思われている節もあるファーウェイだが、通信業界では同社のことを知らない人はいないほどメジャーな存在だ。元々ファーウェイは、基地局やその背後にあるコアネットワークの開発を行う通信機器ベンダーとして成長してきた。北欧のノキアやエリクソンなどと競合する企業だ。3G、4Gの拡大とともにシェアを伸ばし、今では日本でも、ほとんどのキャリアがファーウェイ製のネットワーク機器を採用している。

2016年度の全世界の総売上高は、8兆7316億円。その55.7%にあたる約4兆8640億円がキャリア向けのネットワーク事業からの売上で、この分野だけでも、前年同期比23.6%の成長を遂げている。背景には高い技術力があり、毎年、売上の10%以上を研究開発に投資する方針も掲げている。特許出願件数でも、同じ中国の通信会社、ZTEと首位争いをしている状況だ。最近では、5Gに向けた研究開発も加速させており、ドコモなど、日本のキャリアとも共同で実験を行っている。

一方で、誤解を恐れずいえば、端末事業は同社にとって、あくまで“オマケ“といえる存在だった。スマホ全盛期以前の端末は、キャリアのブランドで開発するフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)やWi-Fiルーターなどの製品が中心で、まさにネットワーク機器を収めるついでに、OEMとして端末を開発していた。当然、グローバルでのシェアも低く、一般のユーザーがその存在を知ることはほとんどなかった。

この戦略を大きく転換したのが、2013年のこと。同社はスペイン・バルセロナで開催された世界最大の携帯電話関連見本市、Mobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)に合わせ、フラッグシップモデルの「Ascend P2」を発表すると同時に、ブランド戦略を刷新する方針を明かした。ここから、ファーウェイの躍進が始まる。

2012年には、全世界シェアで2.7%、6位にすぎなかったシェアは年を追うごとに上がっていき、2016年には、アップル、サムスンに次ぐ第3位となった。シェアも8.9%と、2ケタ台が視野に入ってきた(Gartner調べ、2012年は携帯電話のシェア、2016年はスマートフォンのシェア)。

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