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市議会傍聴で地域通貨50円分プレゼント 北海道苫小牧市 市政に関心を

6/14(水) 7:01配信

北海道新聞

全国的にも珍しいサービス

 北海道苫小牧市は、15日に開会する市議会定例会の本会議傍聴者に対し、地域通貨「とまチョップポイント」50ポイント(50円分)を付与するサービスを始める。全国的にも珍しい取り組みで、有識者からは「政治への関心を広める面白い工夫」と評価の声も。市議会事務局も地域振興と傍聴者増の相乗効果を期待するが、市民や一部の市議からは「ポイント目当ての人が増えるだけ。本末転倒では」と否定的な声も出ている。

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 「市民と議会の距離を縮める一つの手段。議場に来る一つのきっかけになれば」。荒物屋貢一・市議会事務局長は期待を寄せる。

 昨年度の市議会本会議の傍聴者数は最も多かった12月定例会でも5日間で77人。1日平均15・4人だ。

 今回付与される「とまチョップポイント」は、市内の加盟店での買い物でも1ポイント=1円で利用でき、これまで以上に市民の関心を高めそうだ。総務省自治行政局行政課によると、地方自治法上の問題はないという。15日開会の定例会では、本会議が5日間行われ、すべて傍聴すると250ポイントが付与される。

ポイント目当て「本末転倒」の声も

 地方議会事情に詳しい早稲田大学マニフェスト研究所(東京)の青木佑一事務局次長は「ポイントサービスは全国でも聞いたことがない」と驚いた様子。加えて「議会への関心を高める工夫の一つ」と評価する。

 ただ、疑問の声も少なくない。市役所を訪れていた男性(74)は「ポイントもいいが、市民が聞きたくなるような議論をするのが本来の議会の使命だ」と厳しい表情だ。(若松樹)

北海道新聞社

最終更新:6/14(水) 10:48
北海道新聞