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宇宙人はすでにデジタル世界で休眠中? フェルミのパラドックスを解く新説

6/14(水) 7:11配信

ギズモード・ジャパン

数百億年の眠りについているデジタル宇宙人。そりゃ会えないよね。

有名なフェルミのパラドックスってご存知でしょうか。これだけ広大な宇宙には人類の他にも知的生命体が存在するはずなのに、これまで宇宙人と遭遇することがなかったのは矛盾しているという指摘です。いるはずなのに出会えない。このパラドックスに対する仮説はこれまでたくさん存在してきました。そもそも宇宙人は存在しないという説から、存在したけれども時代が異なっていた、またはすでに地球にきているなどさまざまです。そしてまた新たな仮説が論文で発表されました。それは宇宙人休眠説。

【画像】宇宙人はすでにデジタル世界で休眠中? フェルミのパラドックスを解く新説

Journal of the British Interplanetary Societyで発表された新たな研究によれば、宇宙人は進歩の末デジタル化しており、そのデジタル化した文明を維持するには現在の宇宙の温度では高すぎるため、より寒冷化する未来まで休眠状態に入っているというのです。デジタル化した宇宙人というのは何とも突飛で、宇宙の温度が高すぎるというのもいまいちピンとこない話...。しかしこれは真面目な研究結果なんです。

宇宙人はすでに体がない?

まず宇宙人のデジタル化するという説ですが、実は支持する未来学者や、宇宙生物学者、地球外知的生命体探査のエキスパートたちは増えています。なんでも高度に発展した知的生命体は最終的にデジタル化するんだとか。シンギュラリティを描いた2014年の映画『トランセンデンス』で、ジョニー・デップが演じた博士が、自身の意識をコンピュータにアップロードして人工知能化したのが非常に近いかもしれません。簡単にいえば脳をデータ化して、体を捨て去り、コンピュータの世界に入ってしまうということでしょうか。つまり宇宙人はすでに体がなく、コンピュータチップの中にいるデータとして存在しているってことなんです。えらいこっちゃ。

デジタルになれば、病気もしないし、年も取らないし、コピーし放題、永遠の命を手に入れたように思えますが、論文を書いたAnders Sandberg、Stuart Armstrong、Milan cirkovic博士たちによると情報処理するのにもコストがかかるそう。非常に高い情報処理を行なうには、冷却が必要になるからです。冷却がどれだけ大切かは、オーバークロックを行なうのに液体窒素を使ってわざわざマザーボードを冷却するのを見ればわかりますよね。つまり寒ければ寒いほど情報処理能力は上がります。Sandberg博士たちは、高度にデジタル化した文明が存在するならば、無駄なエネルギーの浪費を避けるために、宇宙が今よりももっと寒くなるときまで休眠状態で待ち続ける可能性があるという説を唱えたのです。

現在の宇宙背景放射の温度は、絶対零度よりも3ケルビンほど高い約-270.15℃であると考えられています。やっぱり宇宙は十分寒いと思いがちですが、デジタル化した宇宙人の文明にとってはそれでも暑すぎるんだとか。もしあと数百億年待てば、宇宙の膨張と多くの星の消滅により、宇宙背景放射は絶対零度に限りなく近づき、情報処理速度も現在と比べて10の30乗倍効率化すると研究者が計算しています。でも数百億年後ですよ...。

Sandberg博士は自身のブログで、

高度な文明はもうすでに全宇宙を探索し、実世界でできることはすべて終え、今は内向的な「文化」を形成しているかもしれません。それは情報処理の分野でしょう。もしデータ化した宇宙人が最大限の情報処理を行ないたければ、今は行なわず、もっと寒くなる遠い未来まで待ったほうがいいのです。それまで休眠状態で待つべきなんです

と説明しています。

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