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《ブラジル》日伯文化連盟=新校舎を7月29日に開校=ピニェイロス区に新名所=文化芸術、本格的料理講座まで

6/14(水) 7:39配信

ニッケイ新聞

 「日本のイメージがない場所で日本文化の普及を」―。日伯文化連盟(大城幸男理事長)がサンパウロ市ピニェイロス区に建設中の新校舎『ピニェイロス文化センター』の開所式の日取りが、来月29日午前10時に決まった。日本語や文化芸術のほか、本格的料理や和楽器等を含む幅広い講座が準備され、日本文化へ関心を寄せるブラジル人層を取り込み、親日家をさらに増やす意向だ。

 昨年11月に60周年を迎えた同連盟。新校舎は2014年7月に着手され、ようやくほぼ完成した。敷地面積は751平米で、大小10の教室のほか料理講習室や視聴覚室、100人収容可能な講堂を備える。今は約1500人の生徒が在籍するが、新校舎分を含めれば2千人まで受け入れ可能になる見込み。
 当初170万レアルだった総工費は、260万レアルに膨らんだ。大城理事長は「経済危機の中、沢山の方々からの支援を頂いて完成した。本当に皆様のお陰」と感謝を繰り返した。
 なかでも多くの資金援助があったのは宮坂国人財団。新校舎の講堂には「宮坂国人」名が付けられる。在聖総領事館からは、草の根無償資金協力で約6万7千ドルがパソコンや音響機器などの機材整備に充てられた他、多数の進出企業からの支援もあったという。
 事業の柱となるのが「語学」「文化芸術」「料理」の3本。
 語学講座では、初級者向けの日本語とポ語講座を実施。文化芸術では生花、書道、折り紙、切り絵、漫画等の充実した講座を準備。さらに三味線、尺八の和楽器やクラシック音楽講座まで取り揃え、講師には琴奏者の北原民江さんやサンパウロ市交響楽団の福田リカルドさんらを招くという。
 料理講習では小池信シェフを招き、本格的な料理講習を行う。小池さん監修の下、調理設備を現在工事中で、本年度末から開講を予定する。
 同校は8月初旬から本格的に始動する。開校を記念し、高橋ジョーさん企画の4つの大きな祝賀行事も今年後半にかけて計画されている。
 ピニェイロス区は富裕層が多く居住して、文化施設が集中する地区だ。大城理事長は「同地域では、すでに期待感が高まってきている。非日系人に訴求してゆくことで大きな反響を呼ぶだろう」と期待感を語る。
 「小さい空間なので、出来ることには限度もある。質に拘ったものを見せ、日本文化を振興してゆく。パートナーシップを広げながら、活発に活動していければ」と今後に期待を見せた。

最終更新:6/14(水) 7:39
ニッケイ新聞