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「SL」が再び走り出した理由

6/14(水) 8:28配信

ニュースイッチ

技能伝承と世代を超えた人気

 かつて東海道本線の一大車両基地だった神奈川県山北町。町おこしの一環として、蒸気機関車(SL)を“復活”させた。

 国内最大の貨物用SLであるD52。有名なデゴイチ(D51)ほど製造数が多くない。駅前の公園に展示していた車両を整備したが、すでにボイラーは朽ちていて石炭の燃焼や水蒸気の圧縮に耐えない。コンプレッサーによる圧縮空気を動力に、昨年10月に自力走行を果たした。

 モクモクと煙を吐く姿は見られないが、動きだす時のシュッ、シュッ、という音は大迫力だ。線路は12メートルしかないが、地元有志が120メートルに延伸するための募金活動を始めた。目標額2000万円を達成できるようエールを送りたい。

 旧国鉄がSLを廃止して半世紀余。かつて沿線住民に煙害で嫌われたこともあったが、いまだに世代を超えた人気が続いている。あえぎながら坂道を上る姿や風雪に耐えて黙々と走る姿を、人生に重ねる人も少なくない。

 この8月には東武鉄道でC11、秋にもJR西日本でD51が運転を開始するという。本線走行は無理でも、山北町のような復活の方法もある。老朽した車両が走り続けられるのは、関係者の技能伝承と技術開発のたまもの。いつまでも勇姿を見たいものだ。

最終更新:6/14(水) 8:50
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