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H形鋼の5月末ときわ会流通在庫、適正水準維持

6/14(水) 6:02配信

鉄鋼新聞

 新日鉄住金の建材製品を扱う商社・特約店などで構成される「ときわ会」がまとめた5月末のH形鋼全国流通在庫は、前月末比100トン、0・1%増の19万6700トンと適正水準を維持。2カ月連続で20万トンを割った。流通各社の出庫規模は足踏み感があるものの、仕入れでも出庫見合いの申し込み姿勢を継続していることもあり需給バランスは大きく変動しなかった。

 新日鉄住金は「主力の堺形鋼工場が長期の工事休止に入ったことに加えて、電炉各社も夏季定修に入ることから供給は絞られ、需要増加と合わせて需給は徐々に引き締まる」(建材営業部)との見通しを提示。市場の課題として「再生産可能なマージンを確保するためにも、夏場の需要本格化に向けて今がまさに踏ん張りどころ」(同)と強調した。
 全国在庫の増加は2カ月ぶりで、在庫率も2・50カ月と前月より0・07カ月上昇。冬季の長さから需要期が全国的にも早い北海道で入庫が増加(前月比2600トン増)したことなどが影響したとみられる。
 5月の全国での入庫量は前月比3・8%増の7万8900トン、出庫量は2・5%減の7万8800トンだった。日当たり出庫は100トン減の3900トンとほぼ横ばいで推移した。
 主要3地区(東京・大阪・名古屋)の在庫量は合計で1700トン、1・4%減の12万1千トンと下がったが、マイナスは東京(5・8%減)のみ。在庫率は2・37カ月。
 その他8地区(札幌、東北、新潟、富山、静岡、四国、中国、九州)の在庫量は合計で1800トン、2・4%増の7万5700トン。。札幌、中国、九州の3地区で在庫が膨らんだ。在庫率は2・73カ月。
 新日鉄住金は足元の需要環境について「倉庫や店舗、工場を中心に高水準な建築着工が継続している。特に4月は大規模物件だけでなく、店売り需要に直結する床面積2千平方メートル未満の着工も10カ月連続のプラスを保っている」と指摘。「ゼネコンの手持ち工事高も右肩上がりで、市中の荷動きも改善が期待できる」としている。

最終更新:6/14(水) 6:02
鉄鋼新聞

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