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ホークス、巨人に3年ぶり黒星 長谷川が菅野に一矢1号 ヘッスラに「泥くさいヒットで僕はここまできた」

6/14(水) 7:01配信

西日本スポーツ

 ◆巨人5-1ソフトバンク(13日・東京ドーム)

 ぐうの音も出ない力負けの中で、工藤ホークスの選手会長が意地を見せた。昇格即7番左翼で先発起用された長谷川勇也外野手(32)が、完封ペースの菅野に一矢報いる今季1号本塁打を放った。4番に柳田を置く新オーダーで臨みながら、巨人に喫した3年ぶりの黒星。内川、デスパイネと飛車角抜きの苦しいチーム状況だからこそ、不屈の闘志を持った男が欠かせない。唯一の1点をたたき出した背番号24が光になった。

【写真】長谷川の打球を巡り、審判にフェンスを越えたとアピールする工藤監督

 初回から足かけ8イニング、21人続いた凡退にピリオドを打った。5点を追う8回2死無走者。長谷川勇が、失投ともいえる菅野のカットボールを捉えた。右翼への大飛球。スタンドで跳ね返ったか、フェンス直撃か判然とせず、リプレー検証となった。約5分後に認められた本塁打。二塁ベース上から、ゆっくりとホームへかえってきた。今季1号で己の存在を示した。

 「狙い球ではなかったけど、反応できた。そういう意味では良かった」

 内川が首の捻挫で離脱中に、右太もも裏肉離れのデスパイネも戦列を離れた。打線の危機。再調整中だった選手会長が急きょ、1カ月半ぶりの昇格となった。11日のウエスタン・阪神戦。メンデスの153キロを甲子園のバックスクリーンへ運ぶなど、状態の良さはたしかだった。ただ、菅野を唯一痛打した8回の一発以前に、覚悟をプレーで示していた。2回の第1打席。捕ゴロに倒れたが、一塁へ頭から突っ込んだ。「泥くさいヒットで僕はここまできた」。淡々と口にした。

 柳田が4番に入るなど、開幕時の4、5番を欠く打線は組み替えを強いられた。一方で、この試合の菅野は直近の不調がうそのような完璧な投球だった。加えてホークスベンチの読み違えもあった。前回西武戦で、菅野は右打者に対して外角から入って最後は内角勝負、左打者に対しては内角から入って外角勝負の傾向が出ていたという。今回は逆。藤本打撃コーチは「選手に悪かった」とわびた。

 工藤監督も完敗を認めた。「裏をかかれた、かわされたというか、狙い球と違って。ミーティング(円陣)を早く(4回の攻撃前に)やったんだけど、そこで(配球を)変えられて」。9回は一、二塁で3、4番が連続三振を喫し、対巨人戦3年ぶりの敗戦となった。13連敗のち2連敗、GM交代…と混迷する球界の盟主。それでもジャイアンツOBの王会長は「死に物狂いでくる」と警鐘を鳴らしていたが、力負けした。

 「最後にね、いい形ができた。時間がかかったけど。一本出ると自信も持つだろうし」。工藤監督は長谷川勇の一撃にうなずいた。この日のオーダーは関わるコーチ、工藤監督とも全会一致だったという。現状ベストの打線で、しぶとく戦っていく。

西日本スポーツ

最終更新:6/14(水) 7:01
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