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“ゆめかわ”“病みかわ”って? 進化するかわいいの最前線

6/14(水) 17:30配信

TOKYO FM+

中西哲生と高橋万里恵がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。6月13日(火)は、“ゆめかわいい”、“病みかわいい”、“エモかわいい”など広がりを見せるかわいいカルチャーについて、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーの原田曜平さんに伺いました。

原田さんいわく、「かわいい」という言葉が若者の間で広い意味で使われるようになったのはコギャルブームのころ。「かわいいという言葉が小さいものや丸いものといった一般的なかわいいだけじゃなくて、女子高生たちがいろんな意味で使い始めたのはたぶん安室(奈美恵)さんが10代だったころ。コギャルブームのときから広がってきたと思います」とのこと。

コギャルブームといえば90年代。それからおよそ20年の時を経て、かわいいという言葉は進化しているようです。
「最近の傾向では、さらにそれが他の言葉と組み合わさって“ゆめかわいい”、“エモかわいい”、“病みかわいい”といったひとつの言葉になっています。それだけかわいいという言葉が広まってさらに進化しているという状況だと思います」という原田さん。

“ゆめかわいい”とは「夢のような世界観のかわいい感じ。魔法少女っぽいアイテムをファッションに取り入れ、全体的にパステルカラー。背中に羽が生えていたりするんです」(高橋)

“病みかわいい”とは「病んでる感じのかわいいファッション。フェイクの絆創膏やスカルモチーフなどが使われます」(高橋)

そして“エモかわいい”は「エモーショナルでかわいいの略で、女子の持つ独特なモヤモヤした感情をかわいくありのまま表現していることだそうで、スマホ動画サイトの運営会社が提案しているようです」(高橋)という意味のようです。

原田さんは、“ヤバい”という言葉も若者の間で多義的に用いられるようになったと指摘。

「かわいいという言葉だけじゃなく、“ヤバい”という言葉も意味が広がってきたんです。例えば“ヤバいヤバい”という風に使われたら前半の“ヤバい”は“とても”の意味で、後半の“ヤバい”はネガティブなことかポジティブなことのどちらかの意味で使われています。とても解読できないくらい複雑になっていたんです」

その理由について、「なんでこんなに言葉が複雑になっていくかというと、SNSで人間関係がものすごく広がっているんですが、そのぶん本当の親友がいないという孤独や不安を抱えている方がすごく増えている。どこか曖昧な表現を使うことで、それでも分かり合える間柄で親愛の情を示しているんです。今後もっと複雑に進化していくと思います」と見解を述べていました。

中西はこの話題を踏まえ、「将来的に若者はかわいいとヤバいだけで会話が成立するのでは。ヤバくない?」と話していました。

(TOKYO FM「クロノス」2017年6月14日放送より)

最終更新:6/17(土) 11:54
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