ここから本文です

星野一樹2年ぶりのS耐優勝に安堵「ホッとしました」/スーパー耐久第3戦鈴鹿

6/14(水) 16:41配信

motorsport.com 日本版

 鈴鹿サーキットで行われたスーパー耐久第3戦鈴鹿。激戦が続くST-Xクラスで今季初優勝を飾ったのは、#99 Y’s distraction GTNET GT-Rだった。同チームのドライバーである星野一樹にとっては、S耐では2015年の最終戦以来となる優勝。これまで勝てそうで勝てないレースが続き苦しい思いをしていたが、得意の鈴鹿で久しぶりに他を圧倒する走りを見せた。

【写真】#99 Y's distraction GTNET GT-R

 2014年にはシリーズチャンピオンにも輝いている星野だが、ここ2年は苦しいレースが多く、2015年最終戦の鈴鹿以降、勝利から遠ざかっていた。ST-Xクラスを久しぶりに制し「ホッとしてします」と語った星野。マシンの大幅なセットアップ変更が、今回の快進撃につながったという。

「鈴鹿では2014年に勝って、2015年も連勝して、昨年はトップを走っていたけどガス欠しちゃって……そういう意味では鈴鹿に来たら絶対勝てるという自信はあったし、そういう中で昨年は本当に悔しい思いをしました」

「昨年は鈴鹿だけじゃなくて1回も勝てなくて、それでもチームもいろんなことを努力してくれて、ちょっとずつちょっとずつやってきた積み重ねが、こういう形になりました」

「今回大幅にセットアップを見直してくれた場所がすごくステップアップしてくれて、ウェイトハンデの差だけじゃない部分で、僕たちもすごく進化できました。木曜日の走り出しからクルマは素晴らくて、『今回はいけるかもしれない』と思っていましたし、徐々に予選・決勝と進んでいく中で、その気持ちは確かなものになっていきました」

「内容的にも素晴らしかったし、清斗(藤波選手)の走りは本当にすごかったですし、植松さんとはGTでのデビュー年が同じなんです。2人で同じダイシンシルビアに乗ってから、今まで違うクルマに乗っていましたが、今年からこうやってS耐で一緒に組めて、優勝できたのは嬉しいです。

「何より、尾本社長と一緒にずっとやって来ている中で、昨年は苦しい思いしているのも見て来たので、そこに自分も貢献できて良かったと思います」

「みんなが(ハンデウェイトが)重い中で勝ったと思われるのも嫌だし、次が大事だと思います。オートポリスでも僕たちは速いと思うので、そこでもう1回勝ってから、チャンピオン争いのことを考えたいと思います」

 今季から新しくメンバーに加わった植松は序盤戦はなかなかマシンを乗りこなすことができず苦戦していたという。しかし今回は中盤のスティントで#8 ARN Ferrari 488 GT3や#3ENDLESS・ADVAN・GT-Rと一歩も引かないバトルを披露した。

「今年、新しくメンバーに入れていただいて、全然乗りこなすことができなかったんですけど、一生懸命練習をして、自分のスティントでしっかり仕事をこなすことに集中しました。後ろから8号車も迫ってきていて、1時間抑えるのに必死でしたけど、自分の仕事がしっかりできて良かったかなと思います。これから登り調子だと思うので、まだまだ頑張っていきたいです」

 そして、このレースでの主役ともいうべき、気迫の走りをみせたのが、藤波だった。

 スタート時には2番手からトップに浮上して後続をリード。そして最終スティントでは、#3 ENDLESS・ADVAN・GT-Rにピットストップで逆転されるも、すぐに追い上げ逆転。その後もひとつのミスも許されない状況下で安定した走りを見せ、最後は10秒ものリードを築いてフィニッシュした。

「チームの皆さんが本当に頑張ってくれて、ここ1週間はみんな徹夜で色々なものを改善してきてくれました。本当に良いクルマを作ってくれて感謝しています。クルマもすごく乗りやすくて、ペース的には負ける気はしなかったので、自信をもっていきました。無理していく必要はなかったんですけど、確実にいけるところでいきたかったなという思いはありました。バックマーカーもいい位置で使えて抜くことができました」

 最後まで気の抜けない接戦をものにしての勝利ということで、「本当に良かったです」と笑顔で語っているのが印象的だった。

吉田知弘