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<朝霞少女誘拐>責任能力争う姿勢「私に集団ストーカーなければ」

6/14(水) 22:14配信

埼玉新聞

 埼玉県朝霞市の少女(16)が昨年3月に約2年ぶりに保護された誘拐事件で、未成年者誘拐と監禁致傷、窃盗の罪に問われた寺内樺風被告(24)の第3回公判が14日、さいたま地裁(松原里美裁判長)で開かれた。弁護側の請求で実施していた精神鑑定が終了。検察側は「完全責任能力が認められる」とし、弁護側は「統合失調症が影響している」として限定責任能力を主張した。

 この日の公判は第2回公判から約7カ月ぶり。髪を丸刈りにして黒色スーツ姿で出廷した寺内被告は傍聴席をちらっと見た。

 検察側は精神鑑定書に基づき、「被告は自閉スペクトラム症の傾向にとどまり、症状は犯行の背景要因にすぎない。劣等感の代償として犯行に至った可能性があり、完全責任能力が認められる」と指摘。「重大な事件を起こし、重い責任を感じている」などとする寺内被告が書いた「遺書」と題する書面も読み上げた。

 弁護側は「他者への共感性が乏しく、犯行の乏しい計画性は統合失調症が影響していると考えられる」とする精神科医の意見書を説明。弁護側は初公判から責任能力を争う姿勢を見せており、被告人が「私にいじめ、集団ストーカーをするやからがいなければ、本件犯行は起こり得なかった」と述べている書面も読み上げた。

 寺内被告は昨年9月に開かれた初公判で、誘拐罪の起訴内容は認めたものの、監禁罪については「数日から数週間は監視したが、それ以降は少女を家に置いた状態で外出していたので、監視した意識はない」と主張していた。

 起訴状によると、2014年3月10日、朝霞市で下校途中の当時中学1年だった少女を車に乗せて誘拐。昨年3月27日まで、千葉市や東京都中野区の自宅マンションで監禁し、少女を脱出困難な状態に陥らせ、重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)を負わせたなどとされる。

最終更新:6/15(木) 1:41
埼玉新聞

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