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1億台目前「スーパーカブ」、愛好家に聞くその魅力と「カブ主総会」

6/14(水) 16:10配信

乗りものニュース

大きなバイクのライダーもリスペクトする「スーパーカブ」

 ホンダの小型バイク「スーパーカブ」は、1958(昭和33)年に誕生し、2018年で60周年を迎えます。それに先立ち、2017年内にはシリーズ累計で生産台数1億台を突破すると、同社ウェブサイトなどで案内されています。

【写真】現行「スーパーカブ」シリーズ

 それほどまでに世界中で愛されている「スーパーカブ」、その魅力とはいったい何でしょうか。

「スーパーカブ」ファンのあいだでは、その持ち主を「カブ主」と呼ぶことがあり、「カブ主総会」と称するファンミーティングも全国で行われています。北海道富良野市で「カブ主総会」を主催する「カフェ・ノラ」(同)のオーナー・大槻みどりさんに、「スーパーカブ」の魅力について聞きました。

――「スーパーカブ」に乗り始めたきっかけを教えてください。

 お客様が乗ってきた「スーパーカブ」を見て、私もこれが欲しい!と思い、2010(平成22)年に「C50」というタイプを購入しました。1973(昭和48)年式と44年も前のものですが、いまも元気に走ります。そして2017年には、2台目として「MD90」というタイプも手に入れました。

――初めて「スーパーカブ」に乗ったときは、どのような気持ちでしたか?

 普通列車で窓を開けて乗っているような「ほのぼの感」を感じました。

――「スーパーカブ」の魅力はどのようなところでしょうか?

 丈夫で、たとえ不具合が出てもすぐ直せます。燃費はいいし(編注:現行「スーパーカブ50」の国土交通省届出値は30km/h走行時で1リットルあたり110km)、荷物もたくさん積めます。パーツも安く、個性を出して自分なりの1台にしやすいのも魅力です。大きなバイクに乗っているライダーさんも、「スーパーカブ」のことはリスペクト(尊敬)してくれます。

あふれる「カブ愛」 解体寸前からも復活?

――ふだんはどのような乗り方をしていますか?

 お天気のいい日にあてもなくちょろちょろと、お散歩のようにツーリングしています。

――「スーパーカブ」にまつわる思い出のエピソードはありますか?

「スーパーカブ」でキャンプに行きたい!と言って「カブ主」さんたちに声をかけたら、自宅を出るときは5台だったのに、行く先々で「カブ主」さんと合流し、さらにはハーレーなどのバイクに乗った人も参加して、道内のキャンプ場についたら参加者が40人になっていました。「スーパーカブ」のおかげで、日本全国の「カブ主」さんと出会えました。

――製造元であるホンダに伝えたいことはありますか?

 二輪車として傑作であるだけでなく、設計の細部まで気遣いがされていて、そのひとつひとつにまた「カブ愛」を強めてしまいます。こんな素晴らしい乗りものを発明してくれたこと、作り続けてくれたことに感謝します。

※ ※ ※

 富良野の「カブ主総会」に集まるほかのメンバーからも、「解体屋から3000円で買ったオンボロだったのに、キャブレター(編注:燃料と空気の混合気をつくる装置)を少し掃除しただけでエンジンがかかった!」「壊そうと思わない限り壊れることはない!」「スピードを楽しむのがオートバイの醍醐味だけど、『カブ』はまるで中学生の自転車通学のように、仲間とじゃれながらゆっくり走れるのも魅力」「日本中どこでトラブルがあっても、各地の『カブ主』に助けてもらえるという安心感がある」といった声が寄せられました。

 大槻さんは6年ほど前からカフェに来店した「カブ主」をブログで紹介していることもあり、今では全国各地の「カブ主」がテントなどを積んだ「スーパーカブ」にまたがり、カフェに立ち寄るといいます。

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