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自動車窃盗グループ流入か...ヤード悪用、福島県内での被害警戒

6/14(水) 11:24配信

福島民友新聞

 いわき市を中心にクレーン付きトラックなど自動車の盗難が相次いでいる事件で、同市の被害件数が昨年から倍増する一方、同市と県境を接する茨城県の自動車の盗難被害が昨年から3割超減っていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。県警は、茨城県が4月に施行した、高い塀などで囲まれた「ヤード」と呼ばれる施設を規制対象とした条例を警戒した窃盗グループが、近隣のいわき市に流入している可能性があるとみて捜査している。
 本県から茨城県、千葉県にかけた太平洋沿岸は自動車盗被害の集中地帯。2016年の被害は茨城県が全国ワーストの1590件、千葉県も全国ワースト3位の1538件。本県はワースト12位の235件で東北の被害全体の6割を占める。
 千葉、茨城両県が自動車盗抑止のため近年力を入れているのがヤード対策。ヤードは土地を金属製の板やコンテナハウスなどで囲み、自動車の解体などを行う場所で、囲いの内部が見えにくいことなどから、盗品の保管や解体に利用されるケースがあるという。
 関係者によると、両県は高速道路や空港、港湾などが整備され、盗品などを不法に海外に運び出しやすい。首都圏でも比較的地価が低く土地が取得しやすいためヤードが悪用されるケースが目立つという。
 茨城県警は近年摘発した窃盗グループなどがヤードを悪用していたケースが数十件に上ったことから、適正に利用されているヤードと、使用目的が明確ではなく犯罪に悪用される恐れのあるヤードを見分けるため、公安委員会にヤードの管理者などの届け出を義務付ける条例を制定。抜き打ちで警察官の立ち入り検査も可能とした。千葉県もほぼ同種の条例を施行している。

福島民友新聞

最終更新:6/14(水) 11:37
福島民友新聞