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やまゆり園入所者受け入れ 相模原にグループホーム新設へ

6/14(水) 9:23配信

カナロコ by 神奈川新聞

【時代の正体取材班=成田 洋樹】大量殺傷事件のあった相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」の入所者について、県央地域を拠点とする社会福祉法人が同市内の街中に新設するグループホーム(GH)で2019年度以降に30人程度受け入れる方向で準備を進めることが分かった。同園入所者131人のGHでの受け入れ計画は、横浜市の障害者施設団体に続き2例目。家庭での暮らしに近い形の「受け皿」づくりが地元でも動きだした。

 受け入れ計画は同園再建時の定員規模にも関わり、再建策を検討している県障害者施策審議会専門部会の議論にも影響を与えそうだ。

 意向を表明しているのは大和市の県央福祉会(佐瀬睦夫理事長)。県央地域を中心にGHを38カ所(約370人)運営しており、そのうち11カ所(約130人)が相模原市内にある。最重度の「支援区分6」と重度の「区分5」が全体の計約4割を占める。

 計画によると、19年度以降に順次、市内にGH3カ所(1カ所の定員10人)を新たに建設。この3カ所の半径約500メートル以内に、職員をバックアップしたり利用者の相談に乗ったりする支援拠点機能と、利用者らが日中に活動する通所施設の機能を合わせた複合施設を造る。市街地で適地を絞り込み、やまゆり園職員についてもGHでの支援を希望する場合は10人程度を受け入れるという。

 県央福祉会は来年4月にも相模原市内にGHを1カ所(定員10人)新設する予定。同市にゆかりがある入所者のうち複数の家族がGHでの生活に関心を示しており、入居の意向が固まれば受け入れていくという。

 佐瀬理事長は「入所施設ではどうしても当事者を管理するような形の生活になる。好きなときに食事をしたり、出掛けられたりする環境を街中に整えたい」と話す。県央福祉会は9日、相模原市にGH増設計画について説明した。

 やまゆり園入所者131人のうち、111人は横浜市港南区の仮園舎で、20人は他の施設でそれぞれ4年間の仮住まい生活を送っている。横浜でのGH受け入れを巡っては、横浜知的障害関連施設協議会などで調整が進められている。