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地熱発電普及へセンサー開発 富山大理学部グループ

6/14(水) 0:50配信

北日本新聞

 富山大理学部生物圏環境科学科の岡崎琢也博士研究員と倉光英樹教授、上田晃教授らのグループが、地熱発電をする際に配管などに付着して問題を引き起こしていたスケール(水垢)の量を測定するセンサーを開発した。短時間、低コストでスケールの状況が分かるため対策が講じやすくなり、地熱利用の促進につながると期待される。13日、電子版の英学術雑誌「Scientific Reports」に掲載された。

 地熱発電は地中から噴き出る高温・高圧な熱水や蒸気でタービンを回し発電する。ただ、熱水が通る配管にはスケールと呼ばれる付着物がたまりやすく、これが発電の効率低下を引き起こしていた。配管のスケールの状態は、これまでは目視や重量で計測しなければならず、時間がかかっていた。

 岡崎博士研究員らのグループは光ファイバーを用いたセンサーを開発。地熱水にセンサーをひたしてスケールが付着する前後の光の量を比べることで、熱水からできるスケールの量をリアルタイムで測定する方法を編み出した。

 センサーを活用すれば、スケールの発生を抑える最適な薬剤を迅速に見つけることもできるという。

 岡崎博士研究員は「開発したセンサーが地熱発電の問題点を解決し、さらに普及する足掛かりになればいい」と話している。

北日本新聞社

最終更新:6/14(水) 0:50
北日本新聞