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消防・救急の出動を8秒短縮 田辺・西牟婁の指令センター統合

6/14(水) 17:00配信

紀伊民報

 和歌山県の田辺市と白浜町の消防本部指令センターを統合した「田辺・西牟婁地区消防指令センター」(田辺市新庄町)は、119番通報を受けて出動するまでの平均時間を運用開始から1年で8秒以上短縮させた。職員が訓練と改善を重ねてきた成果といい、楠本秀治センター長(49)は「一分一秒を争う人命救助の現場では、正確で少しでも早い対応が必要となる。これからも精進していきたい」と話している。

 田辺・西牟婁地区消防指令センターは、田辺市と上富田町、白浜町、すさみ町からの119番通報に対応する消防本部の司令塔。市消防本部庁舎の新築移転に伴って、指揮系統を一本化するために統合。2016年4月から運用を始めた。

 センターによると、16年度中に119番通報を受けて出動した件数は、救急7068件、救助186件、火災44件、その他870件。通報を受けてから隊の出動指令を出すまでにかかった時間は、統合当初の4月は平均で約1分22秒だったが、1年後の17年3月には約1分14秒と8秒早くなった。

 特に、出動件数の約9割(7068件)を占めた救急部門で早くなっている。救急隊の出動指令までは年度平均で約1分13秒。月別に見ると、16年4月は平均で約1分22秒だったが、その後徐々に早くなり、9月には約1分10秒と12秒短縮。以降も1分10秒前後を推移している。センター統合前と比べても、15年中に市消防本部指令センターであった救急隊の出動までの平均時間よりも速い。

 職員が訓練と改善を重ねてきたことが大きな要因という。センターも統合を機に、建物火災や交通事故、急病など通報内容ごとに対応の仕方を新しくマニュアル化。それに沿った対応ができるよう、事故や火災の状況を細かく想定した訓練を毎月実施してきた。通報者とのやりとりも訓練の際に検証し、改善点があればマニュアルに反映させている。

最終更新:6/15(木) 8:55
紀伊民報