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巨人菅野完投7勝 新体制船出の日にエースが甦った

6/14(水) 8:00配信

日刊スポーツ

<日本生命セ・パ交流戦:巨人5-1ソフトバンク>◇13日◇東京ドーム

 再出発を快勝で飾った。巨人菅野智之投手(27)が「日本生命セ・パ交流戦」ソフトバンク戦を3安打1失点で完投勝利し、リーグ1位タイの7勝目を挙げた。試合前の読売新聞東京本社では、堤辰佳GM(51)の就任辞退届が受領され、鹿取義隆GM特別補佐(60)のGM就任が決定。新体制船出の日に今季最多の10奪三振で白星を挙げ、5月17日から続いた球団ワーストの本拠地連敗を8で、ソフトバンク戦の連敗も6で食い止めた。

【写真】完投勝利を挙げ、巨人小林(右)とハイタッチを交わす菅野

 やっと投げ切れた。東京ドームでは28日ぶりのガッツポーズを決めた3分後、菅野がお立ち台で感極まった。「前回も前々回も、絶対に勝つという気持ちを持っていたんですが、連敗記録を伸ばしてしまった。何とか流れを変えようと、マウンドに上がりました」。感情がこみ上げ、言葉に詰まった。自身3試合ぶりの7勝目が、これほど心を揺さぶるとは思わなかった。

 逃げなかった。打者31人中、20人に対して初球にストライクを投げ込んだ。「最近は右打者に踏み込まれてばかり。情けない。(小林)誠司と話して、ゾーンの中で、インサイドを攻めようと」。8回までわずか94球。攻める姿勢が9回を中村晃、柳田からの連続三振で締める余力を残した。

 球団ワースト記録の13連敗中は、プロ初の2試合連続5失点以上を喫した。打たれまいと四隅を狙いすぎて自らを苦しめた。球数も失点もかさみ、5、6回で降板。若手に予定外の救援を仰いだことが申し訳なかった。「僕が打たれると動揺する。前々回の楽天戦では、せっかく昇格した戸根に準備が十分でない中で余計な仕事をさせてしまった。だから少しでも長い回を投げたかった」。責任感でマウンドを守り抜いた。

 大型連敗を抜けたチームに反攻の流れを作り出したかった。連敗中も、あえて目標を口にする今季の方針は崩さなかった。

 菅野 世の中には、言ってできなかったら恥ずかしいという風潮がありますよね。でも僕は、思っていることを口にすることでプレッシャーに感じる選手であることの方がもっと恥ずかしい。それが自分を高めることにもなると思う。

 「0点に抑えれば負けない」と挑んだ西武戦で6回5失点の悔しさは今回にぶつけた。一連の負けは血肉となり、今に生きていることを右腕で証明した。試合前、辞任を表明しあいさつに訪れた堤前GMのためにも勝利を挙げたかった。「チームのために全力を尽くしてくれた方。僕らが結果を出していればこうならなかったと思うので、勝って恩返しをしたかった」。交流戦を締めくくる6連戦初戦に全力を注ぎ込んだ。価値ある1勝で再浮上ムードを呼んだ。【松本岳志】

最終更新:6/14(水) 9:06
日刊スポーツ

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