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【特集】中国で日本文学ブーム その背景は?

6/14(水) 15:56配信

毎日放送

ベストセラーとなった芥川賞作品、又吉直樹さんの「火花」の中国語版が発売されました。又吉さんが上海で発売記念イベントを開催したところ、満員御礼の盛況ぶり。実は中国では空前の日本文学ブームといわれています。中国の読者は日本の作品のどんなところに魅力を感じているのでしょうか。

ピース又吉さん上海へ

6月12日、芥川賞作家のピース・又吉さんが「火花」発売記念イベントに参加するため上海に到着しました。

Q.中国の読者にどんなことを伝えたい?(辻憲太郎解説委員)
「いまの日本にはいろんな若者がいるというのを伝えられたらいいかな。伝えると同時に僕も中国のことを知りたい。小説を通して同じような状況が中国にあるのか、あるいは全然ないのか、そういうことを知れたらいいなと思っています」(又吉直樹さん)

記念イベントの会場にはずらりとファンが並んでいて、すでに中国語版「火花」に読み入っています。参加費(書籍代金込み)は1人88元(約1400円)ですが、告知したその日に定員100人分が完売したといいます。

「中国語版の火花。お値段は1冊38元、日本円では約600円です。日本に比べると相当安いなというふうに感じます」(辻憲太郎解説委員)

中国の十数社からオファー

火花が日本国内で発売されたのは2015年3月。以来、単行本、文庫本合わせて311万部のベストセラーとなりました。描かれたのは、漫才師として生きていこうとする芸人たちの世界。又吉さんにとってはデビュー作でしたが、その話題性に目を付けた中国の出版社はたくさんあったといいます。

「ぜひ我社に、という話を(中国から)どんどんいただきまして、選ぶのが大変なくらいこの作品に関してはオファーをいただきました。十何社くらいから」(文芸春秋 花尻まどかさん)
Q.こういったケースは珍しい?
「大変珍しいです」

ライバル社との競争に競り勝って、販売権を獲得した中国の出版社の担当者が取材に応じてくれました。

Q.火花は中国でも売れるという自信はありますか?
「我々が一番重視するのは文学作品としての質です。 読者も我が社の目利きを信じていますので、きっと売れると思いますよ」(人民文学出版社 肖麗媛さん)

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最終更新:8/2(水) 16:26
毎日放送