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メイ英首相に「ソフト」離脱迫る圧力-DUPと閣外協力協議は14日再開

6/14(水) 13:10配信

Bloomberg

英国のメイ首相が閣外協力合意を北アイルランドの政党、民主統一党(DUP)から取り付けようと取り組む中、ハード(強硬)な欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)計画を修正するよう同首相に求める圧力が強まっている。

先週の総選挙で過半数割れとなった保守党の元首相2人が、メイ氏にEU離脱のアプローチを見直すよう求めた。この2人はデービッド・キャメロン氏とジョン・メージャー氏で、別々のインタビューで国民は選挙で強硬離脱をメイ首相に託さなかったとして、野党との協調を促した。また、ドイツのショイブレ財務相やフランスのマクロン大統領は昨年の国民投票でEU離脱を選択した英国がその決定を覆す場合、扉は開かれているとそれぞれ発言した。

英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、キャメロン前首相はポーランドでのビジネス会議で英EU離脱について、「間違いなく困難になるが、どうすれば最善の形で成し遂げられるのか、他党ともっと幅広く協議する良い機会かもしれない」と述べ、「ソフトな離脱への圧力が出てくると思う」と付け加えた。

メージャー元首相は13日のBBCラジオでメイ首相にEU離脱に反対した人々の声にも耳を傾けるよう促し、「ハードなブレグジットを有権者は支持しなかった」と言明した。

昨年の国民投票でEU残留への訴えがかなわず首相を辞任したキャメロン氏は、議員当選する前の1990年代にアドバイザーとしてメージャー政権に従事した経験がある。メイ首相は総選挙で保守党基盤を盤石にして離脱交渉に臨む予定だったが、総選挙は最大野党・労働党の躍進を許す結果となった。元首相2人の発言を受け、保守党内でソフト離脱へのアプローチ修正をひそかに図る閣僚らは勢いづきそうだ。

離脱交渉は19日開始予定。それまでにメイ首相としては、下院で10議席を持つDUPのフォスター党首から閣外協力への合意を取り付けたい。政府当局者によると、協議は進展しており、14日再開する。フォスター党首はツイッターに「現在の作業を間もなく成功裏に導けると期待している」と投稿した。

原題:May Resumes Talks on Keeping Power Amid Calls to Soften Brexit(抜粋)

Tim Ross, Alex Morales, Charlotte Ryan

最終更新:6/14(水) 13:10
Bloomberg