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北海道不漁でホタテ記録的高騰

6/14(水) 10:17配信

Web東奥

 青森県産養殖ホタテガイの2017年度半成貝(1年貝)の第5回(最終)入札が13日、青森市の県水産ビルで行われた。落札価格(浜値)は1キロ当たり230~240円と記録的高値となった。本年度計5回の入札の平均価格は、過去10年で最高値となる見通し。県漁連によると、国内最大産地の北海道の減産により、昨年から国内全体で加工原料向けのホタテが不足。県内の水産加工業者の間で在庫確保の動きが広がり、価格が高騰した。
 1年貝は主に4~6月に水揚げされる。この日は陸奥湾周辺の17漁協・支所が14~30日に水揚げする予定の1年貝3780トンが取引され、県内の19業者が加工用として全量を落札した。
 北海道では低気圧や台風の影響で養殖施設が揺れ、ホタテが死ぬなどの被害が相次ぎ、昨年から水揚げ量が減少。加工原料が不足し、今年も第1回の入札から近年にない高値が続いていた。
 関係者によると、昨年は北海道の加工業者が県産ホタテを買い入れたため、県内業者の在庫が不足。このため、県内業者が2年連続の在庫不足を避けようと、高値で県産ホタテを落札したという。
 また、1年貝の今期の水揚げ量は12日現在、2万8136トンと豊漁だった昨年の約7割にとどまっており、水揚げ減少も価格上昇の一因となった。
 1年貝の最終入札の価格は、7月から始まるより大型のホタテの入札価格にも影響するため、今後も県産ホタテの浜値は高止まりするとみられる。
 北海道産ホタテの水揚げ量が回復するのは18年以降の見通し。県漁連ほたて課の担当者は18年以降の価格動向について「加工業者が高値の在庫をさばけなかった場合、来年の価格が急落するかもしれない。ただ、今夏の陸奥湾の水温が高まりホタテが弱って死ぬと来年の水揚げ量が落ち込み、高値となる可能性もある」と述べた。

東奥日報社

最終更新:6/14(水) 10:17
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