ここから本文です

小池百合子東京都知事 東京五輪でエンタメ業界に協力要請

6/15(木) 11:01配信

東スポWeb

 小池百合子東京都知事(64)が13日、本紙の単独インタビューに応じ、2020年東京五輪・パラリンピックの成功に向けて“小池の考え”を示した。大モメした会場経費の問題はようやく大枠で合意に至ったが、それよりも「アスリートファーストですよ」と改めて宣言。また、訪日外国人が安全・安心に「東京」をエンジョイするため、飲食店・風俗店にぼったくり撲滅の協力を呼びかける異例の一幕も…。五輪の思い出からテロ対策、JK(女子高生)ビジネスまで東京都のトップが語り尽くした――。

 ――小池都知事の五輪の思い出は

 小池都知事:やっぱり1964年東京五輪男子マラソン金メダリストのアベベ(故人)ですよね。あれを小学生の時に白黒テレビで見ました。私は関西に住んでいましたから、東京での観戦はないが、うちの兄がゴールインの瞬間を写真に収めたこともあって、非常に鮮明な記憶として残っています。そんな中で、いまは都知事として会場づくりなどに費用をかける、かけないというギリギリの判断をしている最中ですが、アベベのような「アスリートの頑張り」が記憶に残っているように「会場よりもアスリートだよね!」とつくづく思いますね。アスリートたちがいい戦いをする環境づくりができればいいと思っています。リオ五輪の視察も勉強になりました。

 ――東京五輪に生かせそうですか

 小池:例えば、リオの会場では仮設の部分は本当に仮設で、工事現場みたいな感じで驚きました。「無駄なお金を使わない」というのが明確でした。また、五輪期間中、よく商店街などに各国の国旗を飾り付けてあるものですが、街の中心部にはほとんどない。それもお金がかかりますからね。東京大会でも「何が本当に必要」で「何が最も効果的か」ということを精査していかなければいけない。「あれもしたい。これもしたい」では本当にお金はどこまであっても足りないです。

 ――テロ対策などは

 小池:(前五輪担当相の)遠藤(利明)さんは昔からの朋友でもあるんですが、数年前に「オリ・パラ大臣って何をするの?」と聞いたことがありました。すると意外にも「テロ対策だよ」と。やはりスムーズに大会をやるためには、出入国管理、ビザの発給、円滑な交通の確保、会場のセキュリティーチェック…いろいろある。サイバーテロも含めて警視庁と連携してやっていきたいです。

 ――クリーンな東京をアピールするための歓楽街や風俗街の浄化作戦は

 小池:それは東スポ的にはやっぱり大事なことよね(笑い)。いろんなエンターテインメントがあると思いますが、世界から来られたみなさんが、1か所でも「ぼったくりに遭った」となれば、日本の恥になってしまう。そこは、エンタメの世界のみなさんも協力していただきたい。その店だけ儲かったとして、日本の信用がガタ落ちなんてことにならないように、ご協力をお願いしたいと思っています。

 ――国際的にJKビジネスも問題だ

 小池:ちょうど都議会の第2回定例会で、全国に先駆けてJKビジネスの規制を条例化したところでした。結局、教育に行き着くので難しい部分もありますが、対策できるところはしなければなりません。

 ――最後に、東京を世界にアピールするための文化発信プランは

 小池:五輪は世界に発信するいいチャンス。例えば、2012年ロンドン五輪です。ロンドンには「ピカデリーサーカス(広場)」という場所がありますが、そこで本当に「サーカス」をやった。世界のサーカス団を呼んでね。またバッキンガム宮殿前の公園をビーチバレーの会場にしたりだとか、本当にいろいろなチャレンジをしています。それがレガシー(遺産)になった。五輪後もインバウンドが増加した。それってすごいことだと思います。その精神を学んで、東京ならではの盛り上げ方をしたい。例えば日本はプロジェクションマッピング(実物と映像をシンクロさせる手法)とか、技術はすごいものがあります。また、あの「ピコ太郎」がユーチューブで世界的にブレークしましたし、そういうノウハウを生かして発信していければと思います。

☆こいけ・ゆりこ=1952年7月15日生まれ。兵庫県出身。76年10月にカイロ大学卒業。「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京系)の初代キャスターを務めたことでも知られる。92年に政界入り。大臣を数々歴任し、昨年7月に東京都知事当選。現「都民ファーストの会」代表。

最終更新:6/15(木) 11:27
東スポWeb