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間伐材で作った船模型 元船大工が児童施設に寄贈 神戸

6/15(木) 7:30配信

神戸新聞NEXT

 神戸港で半世紀にわたり船大工をしてきた男性が、六甲山の間伐材で作った船の模型を神戸市内の児童養護施設に贈る。かつて修理部品を運ぶために乗っていた小型船をイメージしたといい、「子どもたちが船や港に興味を持ってくれたら」と語る。(風斗雅博)

 船舶修理会社「マルナカ工作所」(同市兵庫区西出町)の元社長中田武治さん(86)。兵庫県の淡路島の造船所で働いた後、28歳で創業し、神戸港に停泊する貨物船や観光船の内装を修理してきた。

 阪神・淡路大震災で港の岸壁が崩れ、船の往来が減少。須磨港の突堤修理を請け負うなどし、会社を維持してきたが、船にも丈夫な建材が使われるようになり、徐々に修理の需要は減っていったという。

 3年前、仕事以外の時間に余裕ができ、船の模型を作ったところ、孫が大喜びした。「欲しがる子が他にもいるのでは」。神戸市内の児童養護施設に尋ね、希望する10施設に贈った。

 中田さんの会社は2年前に廃業。今春、作業所を貸している木材加工会社のワークショップに協力するため、再び模型作りに取り組んだ。「子どもたちに贈った船も、もう古くなっただろう」と思い、新たに30個を作った。

 船体は長さ約20センチ、幅約7センチ。白と青で塗り上げ、水上で遊べるようにゴムを巻いて回すスクリューを取り付けた。

 17日に3施設へ10個ずつ贈る予定。贈り先の一つ、児童養護施設「神戸実業学院」(同区)では前回の贈呈後、子どもたちが敷地内の池などで遊んでいたという。金子良史院長(67)は「今回も忘れられない思い出の品になるはず」と感謝を口にする。

最終更新:6/15(木) 7:58
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