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次世代石炭火力発電「IGCC」の一貫生産体制、長崎で完成

6/15(木) 13:10配信

スマートジャパン

■2018年6月から順次出荷する計画

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は2017年6月、長崎工場(長崎県長崎市)で石炭ガス化複合発電(IGCC)プラントの主要設備を製作する「石炭ガス化炉工場」を完成させ、石炭ガス化炉の製造作業を開始したと発表した。この工場の完成により、次世代の高効率石炭火力発電技術であるIGCCの一貫生産体制を構築したことになる。

 生産する石炭ガス化炉は、三菱商事パワーと三菱重工業、三菱電機、東京電力ホールディングス、常磐共同火力が出資して設立。勿来(なこそ)IGCCパワーが福島県いわき市で建設している出力54万kWのIGCC施設向けで、2018年6月から順次出荷する計画だ。

 石炭を効率良くガス化するには高温高圧の環境が必要である。石炭ガス化炉は高温に耐えうるガス化装置と、それを高圧にするための圧力容器から構成される。石炭ガス化炉工場は高温高圧に対応した製品を製作するために、従来の石炭たき火力発電向けボイラー製造で培った溶接などの要素技術に加え、新たに独自開発した自動溶接装置、ITを駆使した生産方式を導入した。製造開始した石炭ガス化炉は工期短縮を目的に、輸送できる最大重量までモジュール化した後、建設現地へ輸送して据付工事を行う。

 IGCCはガス化炉で石炭をガス化し、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率のコンバインドサイクル方式で発電する。従来の石炭たき火力発電に比べ、発電効率を飛躍的に向上させ、CO2排出低減にも寄与する火力発電システムだ。MHPSはIGCCの普及に取り組むことにより、資源の有効利用と環境保全に貢献することを目指すとした。