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【台湾】ASUS、ARスマホを発売 世界初、タンゴ&デイドリーム対応

6/15(木) 11:30配信

NNA

 パソコン(PC)世界大手、華碩電脳(ASUS)は14日、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)機能をサポートしたスマートフォンの新機種「ZenFone(ゼンフォン)AR」の台湾での発売を発表した。世界で初めて、米グーグルのARプラットフォーム「タンゴ AR」とスマホVR「グーグル・デイドリーム VR」のいずれの機能も搭載するスマホで、同機種をバネに今年は世界スマホシェアのトップ10入りを目指す。
 ASUSは14日、台北市内のデジタル製品関連の複合商業施設「三創数位生活園区」内で記者会見を行い、施崇棠(ジョニー・シー)董事長が、ZenFone ARの台湾での発売開始を発表。同日午後からASUSの直販ウェブサイトと直営店で取り扱いが始まった。
 電子商取引(EC)サイトの「PCホーム線上購物」や、ポータルサイト「雅虎台湾(ヤフー台湾)」のECサービスなどでも取り扱う。台湾では128ギガバイト(GB)版のみで、希望小売価格は2万4,990台湾元(約9万円)。
 日本では今夏の発売を予定しており、希望小売価格は128GB版が9万9,800円(消費税別)、64GB版が8万2,800円(同)。高スペックを反映して、市場では「10万円を超える」との臆測も出ていたが、実際には10万円以下に抑えられた。
 ZenFone ARは、今年1月に米ラスベガスで開かれた世界最大級の家電見本市「コンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)」の記者会見で正式発表された。5.7インチ型の2K(2,048×1,080ピクセル)ディスプレーに、高性能CPU、スマホ初となる8ギガバイト(GB)のメモリーを搭載したほか、米グーグルのタンゴ ARとデイドリームの両方に対応しているのが特徴。
 タンゴは複数のセンサーにカメラと高度なコンピュータ・ビジョン・ソフトウエアを組み合わせたAR技術。現実世界にCGで作った情報を加えて表現するもので、例えば新しく家具や家電を購入する場合に、自分の部屋の画像に製品画像を重ね合わせ、どのように見えるかをシミュレーションすることができる。
 デイドリームでは、対応スマホとアプリ、デイドリーム専用のVRゴーグル「デイドリーム・ビュー」を使うことで、これまで行ったことがない場所を疑似体験できるという。
 ■今年は販売台数2倍に
 ASUSの沈振来執行長は今年、スマホ市場の競争激化を受け、スマホの製品ラインアップは2016年の約半数に当たる6モデルの展開にとどめる方針を示した。「ZenFone」シリーズの次期モデル「ZenFone4」は今月末に量産を開始し、7月初めから世界20カ国・地域で順次発売する計画だが、今四半期(4~6月)は新旧モデルの端境期となるため、スマホ事業は前期比20~25%の減収を予想。ただ、通年では依然として黒字を目指すとしている。
 同社の5月の売上高は前年同月比1.6%減の313億4,400万元。1~5月は1,666億7,800万元で、前年同期比7.5%減った。事前予想通りの減収だったが、今四半期が通年の底だと予測。下半期(7~12月)はノートPC「ZenBook(ゼンブック)」の新機種、ZenFone AR、ZenFone4といった新製品の市場投入で、業績の押し上げを見込む。
 ASUSは、今年通年のスマホ販売目標台数を前年比2倍の4,000万台に設定。世界シェア3%を獲得し、スマホメーカーとして世界トップ10入りを目指している。

最終更新:6/15(木) 11:30
NNA