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ハリルJはこのJ戦士を呼べ! 格下相手にお粗末ドローで関係者怒り「采配に一貫性なさ過ぎ」

6/15(木) 16:56配信

夕刊フジ

 ■サッカー・ロシアW杯アジア最終予選(13日、イラン・テヘランほか)

 日本はイラクに対し前半8分に先制しながら、後半27分に追いつかれ1-1のドロー。次戦の豪州戦(8月31日=埼玉)に勝てば6大会連続の本大会出場が決まるが、その豪州には過去のW杯予選で1度も勝ったことがない。何より、既に予選敗退が決まっているイラクを相手にこのふがいない内容では、先が思いやられる。日本サッカー協会やJリーグの関係者からはバヒド・ハリルホジッチ監督(65)に「選手選考を見直せ」「もっとJ戦士を使え」「海外組偏重はいい加減にしろ」と怒りの声が上がった。

 「結果にはちょっとがっかり。何が起きたか、まだわかっていない」

 試合後、ほとんど放心状態のハリルホジッチ監督の様子が日本代表の現状を物語っていた。

 そもそも、この日のスタメンに周囲は仰天した。今月7日のキリンチャレンジ杯・シリア戦(味スタ)でスタメンを外れ一時代の終焉を思わせたFW本田(ACミラン)が、本職の右サイドであっさり復帰。ポジションがかぶり、いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの久保(ヘント)は、左サイドに回された。香川(ドルトムント)が脱臼で離脱し空いたトップ下には、左サイドから原口(ヘルタ)が回った。

 「采配に一貫性、脈絡がなさ過ぎる」(協会関係者)との声が上がるのも無理はなかった。

 そんな中、この日が31歳の誕生日だった本田は、2016年11月の国際親善試合(オマーン戦)以来となるキャプテンマークを付けてピッチに。前半8分には、右CKのキッカーを務めFW大迫(ケルン)のバックヘッドによる先制弾をアシストした。試合終盤には接触プレーで口の中を切り、流血しながらプレーを続けたが、ゴールは奪えなかった。

 一か八かのハリル采配が機能していたのは前半まで。後半13分に井手口が自ら転倒して軽い脳しんとうを起こし、同17分に今野(G大阪)と交代すると一気にチームは失速した。同25分に原口が“ガス欠”でMF倉田(G大阪)と交代。6分後、DF酒井宏(マルセイユ)が負傷退場。期待の久保も足がつり、総じてスタミナに大きな不安を残した。

 同27分の失点の場面はDF吉田(サウサンプトン)がGK川島(メッス)となんと“お見合い”。凡ミスでこぼれた球をたたき込まれたものだ。

 本大会出場に王手をかけたとはいえ、アジア最終予選の残り2試合は8月31日のホームでの豪州戦と、9月5日のサウジアラビア戦(アウェー)。難易度はイラク戦の比ではない。

 仮に本大会出場がかなったとしても、現状では決勝トーナメント進出は夢のまた夢だ。

 日本協会やJリーグからは「だから言わんこっちゃない。まだ間に合う。選手選考から見直すべきだ」との声が上がっている。

 Jリーグ軽視と海外でプレーしている選手を優先的に招集することは、ハリル監督の2大ポリシーといえるが、当然関係者の堪忍袋の緒は切れかかっている。

 実際、Jリーグには今すぐ日本代表に呼んでも機能しそうな人材がひしめいている。

 相変わらず得点力のないFWには、大久保(F東京)がいる。J1第14節までに6得点を挙げるなど依然好調をキープしている。

 ボランチには、中村憲(川崎)。36歳のベテランだが、中東でのアウェーはともかく、ホームなら全く問題なく貴重な戦力になるだろう。

 さらに、現状のハリルジャパンは内紛一歩手前。縦パスによるショートカウンター一本調子の指揮官の戦術に、本田を中心に選手が反旗を翻している。この日の試合後も、本田は「監督のやりたいサッカーがあって、若い選手はそれを聞き過ぎている」という表現で苦言を呈した。

 こうなると、まとめ役不在のチームは、大多数が外国人のコーチ陣では御しきれない。中村俊(磐田)、遠藤保(G大阪)、小笠原(鹿島)の“重鎮御三家”のうち1人でもいいから招集しベンチ入りさせれば、不協和音は解消に向かうはずだ。

 日本協会・田嶋幸三会長(59)は「まずどういうことが問題なのかを考えて、スタッフや技術委員会で検討することが大事」とハリル采配にメスを入れることを示唆した。残り2試合。日本サッカー界全体が総力を挙げて勝ちに行かない限り、本大会出場さえおぼつかない。

最終更新:6/15(木) 21:50
夕刊フジ

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