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ホームレスから“貴婦人”へ… 18歳セネガル人にユーヴェらが関心

6/15(木) 16:52配信

ISM

 サッカー選手になることを夢をみて、バックパック1つを手に故郷を出発して2年。数々の苦難を乗り越えてきた若者が、世界屈指の名門ユヴェントス(イタリア)へ加入する可能性があるようだ。伊サイト『Calciomercato.com』が現地時間14日(以下現地時間)に伝えている。

 今季3年連続となる国内2冠と、前人未到のセリエA6連覇を達成したユーヴェ。しかしチャンピオンズリーグ決勝では、レアル・マドリー(スペイン)に力の差を見せつけられ、準優勝に終わった。

 悲願の欧州制覇を達成するため、バイエルン(ドイツ)FWダグラス・コスタや、アーセナル(イングランド)FWアレクシス・サンチェスなどの、即戦力をねらっているようだが、長期的なプランも見据え、期待の若手獲得にも余念がないようだ。

 『Calciomercato.com』によると、ユーヴェはMFママドゥ・クリバリ(18)獲得について、ペスカーラ(イタリア)と会談を予定しているという。

 セネガル生まれのクリバリは、約2年前にサッカー選手になるため、バックパック1つを手に故郷を出発。交通費もままならない状況のなか、ホームレスになり、道中で餓死しそうにながらも、モロッコ、マルセイユ、グルノーブル、リヴォルノ、ローマを渡り歩いた。

 1日の食事がサンドイッチ1つという日もあったというクリバリは、ローマでペスカーラにセネガル人が多く住んでいるとの情報を耳にし、チケットを持たずに電車に乗ったという。同選手は、間違った駅で下車し競技場で寝ていたところ、警察に見つかり施設へと送られることに。すると、結果的にその施設が書類作成の助けとなり、トライアルを経て今年3月にペスカーラとの契約に漕ぎつけた。

 そして3月19日のアタランタ戦で途中出場しプロデビューを飾ると、4月のミラン戦にフル出場。セネガル時代を含めても、きちんとした形の試合は4試合目にも関わらず、ピッチ上でその日のベストプレイヤーの1人とも言える活躍を見せ、1対1のドローという結果に貢献した。

 そうした活躍がビッグクラブからの関心を惹いたようだ。そして、サクセスストーリーの次なる舞台は、“イタリアの貴婦人”とも呼ばれる名門ユヴェントスになるかもしれない。ただし、同クラブはクリバリ獲得のポールポジションにつけていたが、同国のライバルであるミランも獲得に動き出したという。

 いずれにせよ、身一つでドラマのようなサクセスストーリを描いているセネガル人は、今夏ビッグクラブへと羽ばたくかもしれない。

最終更新:6/15(木) 16:52
ISM