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コンちゃん、どこ行っちゃったの? 伊吹山のキツネ、今年は姿見せず 滋賀

6/15(木) 7:55配信

産経新聞

 米原市の伊吹山(1377メートル)の山頂に現れ、登山者などから「コンちゃん」の愛称で親しまれていたキツネが今年は姿を見せず、登山関係者が気をもんでいる。

 山頂で山小屋「恵美寿屋」を営む松井純典さん(70)によると、キツネが現れるようになったのは平成26年6月頃。野生で体長50センチ程度。登山者の後ろについて一緒に登ったり、カメラを向けられると動き出さずにシャッターが切られるのを待ったりなど人なつこく、誰からともなく「コンちゃん」と呼ばれるようになった。

 松井さんによると、山小屋が冬季休業する昨年11月までは姿が見られたが、営業を再開した今年4月以降、一度も確認されていないという。例年、5月の大型連休頃から姿を現しており「今年はコンちゃんはいないの」と登山者などから聞かれることもある。

 松井さんは「伊吹山の名物が一つ消えたようでさびしい」と話す。

 山頂付近では昨年11月、国天然記念物の草原植物群落をシカの食害から守るため、標高1200メートル付近から山頂を取り囲むように周囲約3キロのフェンスが完成。キツネが現れていた場所はフェンスの内側にあり、立ち入りができなくなった可能性も指摘されるが「小動物が通るためのスペースが4カ所あり、出入りはできる」(伊吹山自然再生協議会)といい、姿を消した原因は不明だ。

 山小屋「松仙館」の従業員、藤居裕三さん(33)は「今年1月にペアのキツネを目撃した登山者もおり、再会を楽しみにしていたのに」と話す。

最終更新:6/15(木) 7:55
産経新聞