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台湾、対中政策見直しも=パナマ断交、連鎖を警戒

6/15(木) 7:05配信

時事通信

 【台北時事】中米パナマが13日に中国と国交を樹立し、台湾と断交した。

 台湾の蔡英文政権は、中国の圧力による断交の連鎖を警戒。「弱腰」と批判もある慎重な対中政策の見直しを迫られている。

 パナマとの断交は、昨年末の西アフリカの島国サントメ・プリンシペに続くもので、蔡政権発足から約1年で2カ国を失ったことになる。「中国の一声で寝返る国はあと数カ国ある」(外交筋)とみられており、蔡政権が中国の主張する「一つの中国」原則を受け入れない限り、中国の圧力は続くとみて間違いない。

 蔡総統は中台関係の「現状維持」を掲げ、「挑発せず、予想外のことをせず、対等の交流の道を探る」と中国を刺激する言動は極力避けてきた。しかし、台湾側の「善意」は効果を上げておらず、今年5月には8年続いた世界保健機関(WHO)総会へのオブザーバー参加が阻止された。

 与党・民進党内に一定の影響力を持つ台湾独立派は蔡政権の対中政策を「弱腰だ」と批判しており、パナマの断交を機に蔡氏も路線修正を図る可能性がある。

 中台関係に詳しい台湾師範大学の范世平教授も「今後、蔡政権の対中政策は変化するだろう」と予測する。中国の圧力に対する台湾内の反発も高まっており、世論の理解が得られやすい環境にあるとみる。具体的には、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の台湾訪問を認めるなど、これまで対中関係の悪化を懸念して見送ってきた施策の実行を挙げた。 

最終更新:6/15(木) 7:10
時事通信