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若手も“藍ちゃんスタイル”見習え! 常に笑顔で分け隔てなく対応、成績悪くても自分の言葉で話す発信力

6/15(木) 16:56配信

夕刊フジ

 【SPORTS BAR】

 日本中が藍ちゃんフィーバーに沸いた。先週の「サントリーレディス」(兵庫・六甲国際GC)では宮里藍の“最後の勇姿”を見ようと大会史上最多のギャラリーが押し寄せた。拙稿はインターネット観戦。“藍ちゃんカメラ”で全ホール中継してくれたので、お茶の間でも十分楽しめた。

 「自分らしいプレーができなくなった」と今季限りの引退を表明したというのに26位。頑張りました。まだまだエネルギー、残っています。

 藍ちゃんは歴史を変えましたね。明るい未来を築いた開拓者でした。

 アマとして「ミヤギテレビ杯ダンロップ」で優勝したのは2003年。翌04年には初の“高校生プロゴルファー”として開幕戦「ダイキンオーキッド」でプロ初優勝。その後、日米通算24勝するなどブレークした。

 ちなみに03年の女子は30試合、賞金総額は約18億8000万円。バブルが弾けて低迷期にあったが、“藍ちゃん効果”で火が付いて翌年から超右肩上がり。今年は38試合、賞金総額37億1500万円と膨れあがった。

 すごさの秘密は、その人間性にある気がした。座右の銘『意志あるところに道あり』という信念でゴルフに向き合って結果を残してきたが、何より父・優さんの教えを実践したことである。

 「ゴルファーである前に、ちゃんと人として付き合いなさい」

 トップに君臨しても、おごりのかけらも見られなかった。愛くるしいルックスに明るい性格…。常に笑顔で分け隔てなくファンに接する。メディア対応も同じ。たとえ成績が悪くても、自分の言葉で話す発信力のすごさ。感謝の気持ちを忘れず、嫌な顔ひとつ見せたことはなかった。

 この業界に長くいると感じるものがある。

 “愛想笑い”“営業スマイル”、陰では露骨に嫌な態度…。ファンにもメディアにも表裏を巧み?に使い分け、時にはかわいい子ぶって、いまある栄華の甘い汁を吸う。まれにいるんですね、こんな態度を取る人…。

 2013年、賞金女王になった森田理香子の言葉がある。

 「いま私たちがツアーに出られているのは、藍さんのおかげ。藍さんがアマチュアで優勝して女子プロが盛り上がって、試合が増えた。若手は感謝しないといけない」

 スーパースター長嶋茂雄さん(巨人軍終身名誉監督)の引退の言葉を借りるならこうなる。

 “藍ちゃんスタイルは永久に不滅です”

 若手よ、見習いなさい! そうすれば、女子プロの栄華は、まだまだ続くはず。でしょ? (産経新聞特別記者・清水満)

最終更新:6/15(木) 17:08
夕刊フジ