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<米共和党幹部銃撃>容疑者トランプ氏批判 政治動機を捜査

6/15(木) 11:37配信

毎日新聞

 【ワシントン高本耕太】米南部バージニア州アレクサンドリアで14日、共和党議員らが銃撃された事件で、現場で射殺された容疑者の男は、民主党のサンダース上院議員の熱心な支持者で、トランプ大統領や共和党を批判していたことが分かった。主要米メディアが報じた。連邦捜査局(FBI)は容疑者に政治的動機があったかを捜査している。

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 FBIによると、男は中西部イリノイ州出身のジェームズ・ホジキンソン容疑者(66)。事件を受け、トランプ大統領はホワイトハウスで声明を読み上げ、「米国の強さは一致団結したときこそ示される」と党派対立を超えた結束を呼びかけた。

 事件は14日午前7時(日本時間14日午後8時)ごろ、首都ワシントン近郊アレクサンドリア市内の野球場で発生。共和党議員15~20人が翌日の民主党議員との慈善試合に備え練習中、三塁ベンチ後方から自動小銃を持ち現れたホジキンソン容疑者が数十発を連射した。二塁を守っていた共和党下院ナンバー3のスカリス院内幹事(51)=南部ルイジアナ州選出=が尻を撃たれ重傷を負った他、応戦した護衛警察ら5人が負傷した。

 FBIの発表によると、ホジキンソン容疑者は今年3月から事件現場近くで、乗用車の中で生活していた。米メディアによると、住宅診断の会社を経営していたが昨年に免許が失効。昨年の大統領選民主党予備選ではサンダース陣営でボランティアを務めた。

 また、自身のものとみられるフェイスブックページには「トランプは私の大統領ではない」「共和党の敷く道は地獄へつながる」などの書き込みがあり、地元紙には共和党を批判する投書も送っていた。事件直前、現場にいた議員らに「(野球場にいるのは)共和党員か民主党員か」と尋ねていたという。現場で記者会見したFBI幹部は動機等について「捜査中」と述べた。

 サンダース議員は14日の上院本会議で「卑劣な行為に吐き気を催す。どのような暴力も容認されない」と述べて、事件を非難した。

 連邦議員が銃撃されたのは西部アリゾナ州で2011年、民主党のギフォーズ下院議員(当時)が政治集会中で男に頭部を撃たれ重傷を負って以来。

最終更新:6/15(木) 15:21
毎日新聞