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日本HPが考える“新しいデスクトップPC”の近未来

6/15(木) 12:01配信

ITmedia エンタープライズ

 ビジネス向けPCの世界シェアで、No.1を2年連続キープしているHP。ここ日本では、同3位のままだが、2016年度以降は市場平均を上回るペースで成長を続けている。そんな同社が、新たに投入するのが没入型PC「Sprout Pro by HP2」だ。

【お絵かきも自由自在に】

 一般的な液晶一体型デスクトップPCに、3D/2Dスキャナにプロジェクター、タッチマットがセットになった異色の製品となる。同社が掲げる、現実社会とデジタルワールドを融合する「Blended Reality」を体現する本機は、何を目指しているのだろうか。

 日本HP 代表取締役 社長執行役員 岡隆史氏は、2016年6月12日に行われた発表会で「2020年に向けてシェアの拡大、地位向上を目指し、3つの事業戦略を掲げている。1つはビジネス向けPCが中心となる既存のPC市場(コア)で、2つめが大判プリンタやデジタル印刷機、電話会議システムなどの成長分野、そして3つめが3Dプリンタをはじめとした将来を見据えた新ジャンルの製品で、チャレンジとなる分野だ。

 このSprout Pro by HP2は、まさに新ジャンルを切り開くPCで、“芽”を意味するSproutという製品名の通り、これから時間をかけて花開くものと考えている。HPでは、現実の世界とデジタルをシームレスに融合するBlended Realityというビジョンを提示している。言い換えれば、お客さまに使い勝手のいい環境をテクノロジーで実現していこうという考え方であり、完成度の高い製品を現実世界に提供していくものだ。近い将来、必ずコンピューティングが進んでいくであろう道を示している」と語った。

●手軽なスキャンから本格的なスキャンまで対応

 このSproutシリーズは、2014年の発売(Sprout by HP)以降、3代目にあたる製品で、米国では2017年1月に発表済みだ。日本では展示会などに出品されたことはあるものの、製品投入は初となる。

 同社パーソナルシステムズ事業本部 ワークステーションビジネス本部 本部長 小島順氏は「このSprout Pro by HP2は、本当の意味でオールインワンコンピュータといえる。没入型インタフェースを構築すべく、2次元スキャナと3次元カメラ、動画用のビデオ、プロジェクターを取り付けることで、現実世界をシームレスにデジタル空間に取り込んで加工や編集が簡単に行える。これまで、近未来を提示するスマートフォンは各社から発売されているが、デスクトップPCはなかった。このSproutがその方向性を示す製品だ」と語った。

●想定ターゲットと利用シーンは?

 新しいジャンルの製品だけに、どのようなターゲットを想定し、どのような利用方法を提案しているのだろうか。小島氏は「先行して販売していた米国では、幼児教育や小学校などで利用されていたと聞いている。大手企業の採用例もあり、教育分野から製造業、小売店、クリエイティブといった業界に働きかけていきたい」と話した。

 また、「今回の製品は初めからWindows 10に最適化されて開発されているだけあって、汎用(はんよう)性も高く完成度も上がっている。日本でも自信を持って販売できる」と述べた。

 Sprout Pro by HP2の発売は、7月上旬以降の予定だ。同社の直販価格で52万円(税別)、3Dキャプチャ用の台座「Sprout by HP 3D キャプチャステージ」がセットになった「Sprout Pro by HP G2 with 3D Capture Stage」が56万円(税別)となっている。保証関連は、3年間の翌日オンサイト対応とパーツ保証と、購入後初回のみハードウェア設置と初期設定、簡単なデモを行うサービスが標準で付属する。

 なお、Sprout Pro HP G2の主なスペックは下記の通りだ。