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シリコーンの下、ネックレスに加工…金密輸、手口様々

6/15(木) 11:33配信

朝日新聞デジタル

 金の密輸は増加の一途をたどっている。

 財務省関税局によると、全国の税関による検察への告発と罰金相当額の納付通告(行政処分)の合計件数は、2015事務年度(15年7月~16年6月)に294件(前年度比1・7倍)に達した。脱税総額も約6億1千万円(同2・6倍)に上り、いずれも過去最高を更新した。

 国内に1キロ以上の金を持ち込む場合、「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」に連絡先や支払い手段、価格などを記入して消費税を納める必要があるが、様々な手法で消費税などの支払いを免れようとする行為は後を絶たない。体に直接布で巻き付けたり、下着のパッドの中に入れたりして持ち込む方法が約6割を占める。皮膚に見せかけたシリコーンで腹を覆い、その下に隠したケースもあった。このほか、体内に入れて持ち込む人や、数キロの金をネックレス状に加工して首にかけたまま入国しようとした人もいたという。

 東京税関によると、成田空港での金の密輸事件も増えており、13事務年度に4件(脱税額約400万円)だった処分は、翌14事務年度に70件(同約1億1千万円)、15事務年度には133件(同約1億9千万円)に跳ね上がっている。

 東京税関の宮沢一男・広報広聴室長は「消費税を免れようとする金の密輸入は増えており、取り締まりにいっそう目を光らせている」と話す。(荒ちひろ)

朝日新聞社